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オーディナル~昼は女子高生、夜はヒミツのエージェント  作者: Froncs
オーディナルリーダーの苦難
180/275

No.180 好きな人!?


「もちろん!何でも作れちゃうよ!」



 何故か全て小香が、まるで自分の特技のように嬉しそうに語っている。



「ふむ……!チョコチップ増し増しで頼むぞ!」



 ルビーは目をキラキラと輝かせて、勝手に注文をつけてきた。



ーー勝手に話を進めるな……!



「お兄ちゃん凄いの!私も将来好きな人とかできたら、バレンタインはお兄ちゃんが作ったお菓子を、こっそり私が作ったことにしてプレゼントするんだ!」



 突然の台詞に、俺は目を見開いて言い返す。



「待て小香!お前す、好きな人とかいるのか……!?」



 自分では気が付かなかったが、かなり俺の声は震えていた。


 そんな俺に小香は、べーっと舌を出して言い返した。



「お兄ちゃんは教えないよーっだ!」



「いるんだな!?よーし分かった!まずはその男を特定して、俺がそいつをミキサーにかけてジュースにしてやる!!俺はそのためにオーディナルになっーー」



 そこまで言ったところで、ルビーは口封じに俺におしぼりを投げ付けた。



「黙れロリコンシェフ!」



「ゴハッ!」



 顔面におしぼりが命中。


 それを見ていた、食卓で据わって笑っていたアメシスト。

 クスクスと笑いながら、手を合わせて合掌する。



「ご馳走様でしたです。大変美味しかったです」



 いつの間にかメイド服に着替えていたーー


 自分で着替えたのか、それともルビーに無理矢理着させられたのか……



ーーもうそのメイド服が常備服なんだな……

 


 メイドに食事を用意するという違和感な光景。


 それでもやはり、食べてもらって美味と言われれば嬉しくなる。



 俺は時間を確認し、学生鞄を手に取った後ーー



「小香。お前にプレゼントだ」



 小香に新品のスマートフォンを手渡した。

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