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オーディナル~昼は女子高生、夜はヒミツのエージェント  作者: Froncs
オーディナルリーダーの苦難
178/275

No.178 シバキ倒すクセ


「朝から思春期男子はお盛んだな。これでアメシストと柚木に、ゆするネタがまた増えた」



 憎き赤髪の痴女。

 全ての根源がいた。



「て、てめぇコラっ!ルビー!何がゆするネタだ!?殺されかけてんの分かんねぇのか!?」



「そういや言い忘れていたな。アメシストは常日頃、その犯罪クラスの巨乳と童顔という悪魔的組み合わせにより、数多の男共から狙われていてな」



「あ!?」



「アメシストはその防衛本能として、睡眠中に触れた相手を、容赦なくシバキ倒すクセがあるんだ」

 


「どんな迷惑な寝相!?象かよ!?こんなもん鎖で縛ってなきゃならない凶暴生物じゃねぇか!いつか死人が出るわ!ってかお前だよな!?アメシストを俺のベットで寝かせたのは!」



 昨夜アメシストとルビーと、遅くまでトレーニングをしていた事は覚えている。



 俺が大声を上げたからか、アメシストがゆっくりと目を覚ました。



「んっ……あ、あれ?もう朝です……?」



 首を絞めていた力が緩み、アメシストは徐々に意識を戻していく。


 そしてしっかりと自分の状況を理解。


ーー俺の部屋で眠ってしまっていたこと。そして今現在俺の上に跨っているということと、自分が下着をあらわにした半裸状態である事を理解する。



「えっ!?やっ、えっ!?ど、どうしてです!?これなんです!?」



 俺はケホケホと咳き込みながら、上体を起こして台詞を吐いた。



「お、おはようアメシストさん……」

 


 しかしアメシストには、呑気に挨拶を返す余裕は無く、顔を真っ赤に染めながらーー俺の顔面を思い切りぶん殴った。



「いやっー!!」



「グハッッ!!!」



 そんな光景を見ていたルビーは、うんうんと頷くと思い出したように言い残した。



「柚木。朝ごはんはエッグベネディクトとやらを食べてみたい!先日小香とKiraraのおはニチを一緒に観ていてな、何やら美味しそうに食べていた。私も食べたいぞ」



「は!?何勝手にーー」

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