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オーディナル~昼は女子高生、夜はヒミツのエージェント  作者: Froncs
オーディナルリーダーの苦難
177/275

No.177 エロムードから一変


「なっ!?これはまずい!まずいって……!」



 

 アメシストは立て膝になって、俺の胸の辺りに手を伸ばすーー


 世の中にこんな寝相の女がどこに居たのか……



 真下から見える、はだけたパジャマ服の巨乳女性。


 先日ルビーがアメシストのために用意した、サイズの合わないボタン付きパジャマ。


 しかし大きすぎる胸で前のボタンが全て外れ、ほとんど下着が全開で丸見えの状態になっていた。



ーーあの痴女先輩が……!こうなる事予想して、サイズの小さいパジャマ選んだな……!



 寝息でアメシストの胸が揺れ、ゆっくりと上体を俺めがけて倒れてくるのが分かった。



「ちょ!ちょっと待って!ダメだって!お、俺には!まだ!思春期前の妹がいるからー!!」



 意味不明の叫びを放った所で、次の瞬間ーー別の意味で、俺はアメシストという女性に襲われることとなった。



 ガシッ!!



 俺の首をアメシストは両手で掴み、体重を乗せるように強く締め付けた。



「ぐぇぇぇ!!!」



 突然何が何だか分からなかった。



 先程までのエロムード全開な雰囲気から一変。


 俺は今、目の前の半裸巨乳女性に殺され掛けている。



「た、助けっ……!ぐぇぇぇ!!!」

 


 そんな中俺が確認した驚くべき事実は、目の前の首を絞めるアメシストが、しっかりとヨダレを垂らしながら、寝息を立てて眠っているということだった。



「う、嘘だろっ!?どんな寝相の悪さだよ……!?悪魔にでも魂乗っ取られてんのか!?」



ーーそして、もう一つの驚くべき事実。



 カシャッ!!



 それは突如、部屋の離れた位置から聞こえてきたーースマートフォンのカメラシャッター音。



 必死に抵抗する中、俺は音の聞こえてきた方向に視線を向けた。


 案の定そこには、見覚えのあるもう一人のパジャマ服女が、スマホ片手に笑って立っていた。

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