表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
オーディナル~昼は女子高生、夜はヒミツのエージェント  作者: Froncs
VS爆弾魔 青空タワーの決戦
162/275

No.162 復讐と殺意


「なっ!これだけのラジコンをまだ!?」



 俺はすぐに『マグネティックパルス』で全機不能にしようとしたーー


 けれどもう一人の敵ーー大門がそれを阻む。



「よそ見してる暇あんのかアァ!?」



 俺に急接近し、『マグネティックパルス』の隙を一切与えないラッシュを打ち込んで来た。


 爆弾搭載のラジコン飛行機が迫るというのに、この男はそれを一切怖がることの無い激しい攻め。



「お前死ぬ気か!?このままだとお前まで!」



「どの道俺に居場所はねぇ!だったら最期はこの命!てめぇをぶっ殺すために使ってやるって言ってんだ!黒マントぉ!!」



 復讐という殺意が、全身に伝わってくる。


 前回よりその気迫は凄まじい。



 俺は大門の攻撃を捌きながら、反撃の一手を狙っていた。



「一度距離をとって、一気にアプリでケリつけてやる!」



 スマートフォン片手に、後ろに大きく飛び引いた。


 しかしーー



 ラジコン飛行機が、四方から俺目掛けて急接近。



ーーくそっ!!



 俺はそれらを回避するため、大きくバク転して身を逃がす。


 ラジコン飛行機は互いに衝突し合い、俺の目前で爆発する。



 なんとか間一髪で回避し、ホッとした所で通信が入る。



«ヒーローさん!後ろです!!»



 こちらを離れた所から超視力で見ていた、奈留からの警告。


 爆発に紛れて動いていた大門が、俺の背後に回っていた。



ーーしまっ!



 俺の反応が遅れ、大門の蹴りが腹部を直撃する。



「今日こそしめえだ黒マント!」



「がっ!!」



 2対1……いや、複数四方からの攻撃をしてくる相手に、たった一人の俺は為す術もない状況だった。





 同時刻。


 青空学園屋上。



 遠く離れたこの地で、俺の戦いを超視力で見ていた奈留は、自身の無力さに絶望していた。



「あっ!ヒーローさんが……!」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ