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オーディナル~昼は女子高生、夜はヒミツのエージェント  作者: Froncs
VS爆弾魔 青空タワーの決戦
158/275

No.158 不気味に光るノートPC



「お、おねがい……します!!青空タワー……!そこにあの男はいます……!!」



 泣きわめく声。


 それを俺は黒マントで抱き締め、耳元で小さな声でーーしっかりと奈留にだけ聴こえるように言い返した。



「任せとけ……!」



*



 数十分後。


 夕日が沈み、時刻は夜の19時を超えていた。



 ここは完全閉鎖され、人が寄り付かなくなった青空タワーの屋上展望台。


 高さは100メートルを超え、街の夜景を一望できる。


 そこで中年の男性が、一人ノートパソコンを広げてキーボードを叩いていた。



「……くそっ!おいっ……!『シークレットコード』はまだか……!」



 爪を噛みながら苛立ちを見せ、目的の『シークレットコード』を待ち望んでいた。


 髪や服がボサボサで、髭を生やした中年の男。



 男は何度もGPSグローバル・ポジショニング・システムを使い、自身が脅した少女ーー露草奈留つゆくさなるの位置情報を確認していた。



 しかし奈留は一向に動かず、地図には青空学園を指したままだった。



「何やってんだあの女……!使えねぇな!こうなったら全部俺が爆破させてやる……!」


 

 不気味な笑みを浮かべ、キーボードのEnterキーを叩こうとしたーーその直前。



 ガシャーン!!



 屋上のドアを打ち破り、颯爽と現れる黒マントーー


 電気グローブをバチバチと轟かせ、中年の男を激しく睨みつけた。



「見つけたぜ……!お前が早坂林太朗だな……!」



「なっ!?黒マント!?どうしてここが……!?まさかあの女が裏切って!?」

 


 俺は奈留から、早坂林太朗の正確な位置を聞いていた。


 聞いたのはそれだけじゃないーー



「お前だけは許さねぇ……!今からオーディナルが、天誅を下す!」



 俺が攻め込もうとした所で、早坂が慌てて叫んだ。

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