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オーディナル~昼は女子高生、夜はヒミツのエージェント  作者: Froncs
あかね色に染まる空。爆弾魔の行方
153/275

No.153 今朝の出来事


「爆弾魔に俺たちの居場所教えてたの……お前だよな?」



「わ、私がですか!?そ、そんな訳……あるわけないじゃないですか……わ、私は……」



 奈留の台詞に震えが混じっている。


 けれど確信していた俺とルビーは、この件をハッキリさせるべく、奈留に問い詰めていく。



「奈留……お前は今朝バスで音羽柚木と会ったらしいな。音羽柚木に聞いたよ」



 音羽柚木は俺だが、あくまで聞いたというテイで話を進めていく。



「そ、それがどうかしたんですか……!?」



「その後お前は、音羽柚木達と同じバス停に降りて、同じ駅で同じ改札に向かったらしいけど……一体その後何処に何をしに行くつもりだっだ?」



「えっ……!?えっと……それは……!」



ーーやはり、すぐには答えられない。



 俺の後ろにいたルビーが、壁にもたれかかりながら吐き捨てるように言った。



「お前は『シークレットコード』である音羽柚木を追いかけなければならなかった……だから背中についていくだけで、その後の事は何も考えていなかった……違うか?」



「わ、私は……ちょっとお散歩に行こうとしただけですから……」



 奈留は震えながら下を向く。


 

「わざわざバスや電車に乗ってか?」



 ルビーが顎を上げて言った所で、奈留は思い出したように焦って言い返した。



「そ、そうですよ……!私は、ただの被害者です!立体駐車場で、ヒーローさんと一緒にラジコン飛行機に襲われたの忘れました!?」



 自分も被害者だーー


 そう言い切る奈留だったが、ルビーはため息を吐いて呟いた。



「……どうしてあの場所が敵にバレたんだろうな?」



「えっ!?そんなの分かりませんよ!あなた達の中に”内通者”でもいたんじゃないですか!?」



 奈留が口にした”内通者”というワード。


 しかしそれは、俺達が奈留に向けていた容疑。



 俺はしっかりとそれを否定する。



「いや、それはないよ奈留」

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