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オーディナル~昼は女子高生、夜はヒミツのエージェント  作者: Froncs
あかね色に染まる空。爆弾魔の行方
151/275

No.151 話がある


「楽しい物なんかここにはねぇよ……ほんと、あんな女の子が安心して過ごせるように、とっとと爆弾魔の野郎をぶちのめさないとな……!」



 それを隣で聴いた奈留が、ジト目で俺の表情を見つめて言った。



「……私も安心したいので、早くお家に帰りたいんですけど……」



 俺はそれに対し、乾いた笑いで返した後ーールビーに通信を送った。



「ルビー……応答頼む。聞こえるか?」



«……あぁ、お前たち無事か?»



「こっちは大丈夫だ。それより……話がある」

 


 俺が深刻そうな雰囲気でルビーにそう言った。


 隣でそれを聴いていた奈留が、キョトンとした表情を浮かべたが、俺は構わずルビーの通信に耳を傾ける。



«奇遇だなビースト。私もだ»



「場所はメールするから、そこで打ち合おう。俺とお前の考えが一緒なら……」



«分かってる……メイジーの奴は連れて行かない。これはこいつにとって酷な話になるだろうからな。私一人で行く……ってお前らうるさい!»



 おそらく通信の向こうで、愛菜達が反論しているのだろうか。


 容易に想像出来た。



「それじゃあ後で。俺とお前……そして”奈留と3人”で打ち合おう」






 それから数時間後。


 夕暮れで、空が綺麗な茜色に染まっていた。



「待たせたな……」



 俺と奈留は遠回りしながら、ルビーとの約束の地点にたどり着いた。



 ここは俺と奈留、そして愛菜が通う青空学園の校舎裏。



 先に待っていたルビーに手を振って合流した。



「遅い……なんて言わないよ。爆弾魔にこちらの動きを撹乱させる為だ。それより」



「あぁ、とりあえず……」



 俺はスマートフォンを取り出して、アプリケーションを起動した。

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