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オーディナル~昼は女子高生、夜はヒミツのエージェント  作者: Froncs
2章:爆弾魔逃亡作戦編
149/275

No,149 飛来したプロペラ音


「奈留……!?」



 爆弾魔に追われているんだーー


 怖いのも無理はないーー



 俺はこれまでの罪悪感に押し潰されそうになっていた。



 次の瞬間ーー聞き覚えのあるプロペラ音が近付いてきた。



 俺たちに襲い掛かる、爆弾搭載のラジコン飛行機。


 外から立体駐車場目掛けてそれは飛来した。



「まさか!どうしてここが!?」



 ものすごい早さでこちらに接近。


 俺たちに迷っている暇はなく、そして逃げる時間もなかった。



ーー俺のアプリで空を飛ぶこのラジコンを落とす手段はない……!”マグネティックパルス”の装備換装も間に合わない……!



 もうすぐ目の前まで迫っているーー



ーーくそっ!奈留だけでもなんとしても守ってやる!



 俺は身を呈して奈留を守ろうとした。



 突如その瞬間、奈留ではない別の少女の声が飛び交った。



「二人とも動かないでね!」



 刹那。


 ヒュンと風を切るように謎の高速物体が、俺達の横を通り過ぎる。


 そして飛んでいるラジコン飛行機に激突し、見事これを撃墜させた。

 


 ラジコン飛行機が空中爆発。


 辺りに爆発の衝撃が響いたが、俺たちの所まで空気が振動した程度で、ダメージを受けることは避けられた。



「だ、誰が……!?」



 急いで少女の声の方へ振り返る。


 そこには見覚えのある少女が、”キャップ”のつばを上げ、ニシシと笑って立っていた。



「花火デートかな?確かに男女のデートでは鉄板だけど、ちょっと時と場所を考えた方がいいよ?リア充さーん」



 黄色髪のポニーテールで、キャップを被るボーイッシュ服の陽気美少女。


 先程出会ったばかりで、俺達をリア充だかバカップルだかおちょくって来た少女。



「お前どうしてここまで……!いや、そんな事より、さっきどうやってラジコン飛行機を……!?」

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