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オーディナル~昼は女子高生、夜はヒミツのエージェント  作者: Froncs
2章:爆弾魔逃亡作戦編
148/275

No.148 不気味な違和感


 奈留は身体に電気が走ったかのような、快感で声を上げる。



「あっ!ん、あぁ!ちょ、ちょっと……!」



 ここは人気の少ない通りとはいえ、公衆の面前で出す声ではない。


 俺は思わず赤面しながらも、強引に少女の身体を今度こそ完全に引き剥がす。



「行くぞ奈留!走れ!今はこんな変態不審者に関わってる時間は無い!」



 俺は奈留の腕をしっかり掴み、逃げるように走り去った。


 黄色髪の少女は咄嗟に大声を出す。



「あっ!待って待って!」



「待てるか!じゃあな不審者女!俺たちは街を救わなきゃいけねぇんだ!」




 立体駐車場に辿り着いた俺と奈留。


 すぐに身を隠すように、階段を使って下の階へ降りて行く。



 街の様子がよく見える外階段だった。


 辺りの風景が一望できる。



 しかし、駅周辺が相変わらずサイレンで騒がしい事以外はーー普段の光景と変わらなかった。



ーーあれ……!?おかしい……!ルビー達が爆弾魔の注意を引き付けてる手筈じゃなかったのか……!?



 俺はすぐにルビーに通信を送る。



「ルビー聴こえるか!?こちらビースト!応答してくれ!」



«こちらルビー!ビーストお前は今何処のフロアにいる!?建物内は電波が悪く、お前の正確な位置が分からない!»



「俺達は5階立体駐車場フロアにいる!それよりそっちの状況はどうなってる!?無事か!?」



«無事も何も、不気味なくらい何も無い……!車を路肩に駐車させているが、敵からの攻撃一つない……!»



ーーこれは一体どういう事だ……!?敵は車をマーキングしている訳じゃないのか……!?



 敵の動きが読めなくなったーー


 考え込んでいた所で、隣にいた奈留が突如震えながらしゃがみこんだ。



「も、もう……!嫌っ!怖い……!」



「奈留……!?」

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