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オーディナル~昼は女子高生、夜はヒミツのエージェント  作者: Froncs
2章:爆弾魔逃亡作戦編
146/275

No.146 ポニーテール美少女のウザ絡み!?(挿絵あり)



 キャップを深く被り、ボーイッシュなイメージを思わせるショートパンツに、キャップを被るポニーテール姿の少女ーー


 ボーイッシュな雰囲気の服装だったが、やはり、整った小顔と高い声、それと細く小柄な体型から、かなりの美少女と言えた。



「危ないな君ー!ちゃんと前見て歩かないと!彼女連れて何をそんなに急いでるの!?もしかして発情してるの!?今からどこか人気のない所に連れ込んで、如何わしい事でもするつもりだね!?」



挿絵(By みてみん)



「いきなり何なんだお前は!?」



 俺は掴んでいた奈留の手を、急に恥ずかしく思った。



 ーーそもそも彼女じゃないし……!



 けれど先程必ず奈留を守ると誓ったから。


 俺は何を言われようとも、奈留のこの手を離すつもりはなかった。


 ぎゅっと手を更に握り、その反応に奈留は少し表情を赤らめながら俯いた。



「ひ、ヒーローさん……!?」



「……行くぞ奈留!」



 手を連れたまま、この場を立ち去ろうと振り返る。

 それを目前で見ていた黄色髪の少女は、目を細めて指を指す。



「あーイチャコラしに行くんだ。バカップルだなー。リア充だなー」



 全て否定していたらキリがない。


 それに直感だが、この女は何処かルビーに似たやばさを感じる。



 関わらないのが吉。


ーーこれ以上あんなマジキチ女が増えてたまるか。



「とっとと行くぞ奈留!こんなの無視だ無視!」



 動き出そうとしたその時、耳につけていた通信機にノイズが入る。


 噂をすれば影がさす。

 ルビーからの通信だった。



«おい何してる!?まさかトラブルか!?»



 こんな所で時間を使っている場合じゃない。


 ルビー達に余計な不安を伝えれば、それが作戦の邪魔になる可能性もある。



「……大丈夫だ気にするな」



 ボソッと呟くように、小声で通信を返した。

 しかし当然目の前の少女は、今の不振な動きが気になった。



「ん?誰かと通話してるの?もしかしてもう一人の彼女?」



「何でもないから!ってかもう一人のって何だ!?」



 気にせず立ち去ろうとした所で、更に少女は俺に絡む。


 俺と奈留の袖を掴んで、上目遣いで潤んだ視線を向けて言った。



「あの私、怪しい男に追われてるの……!」

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