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オーディナル~昼は女子高生、夜はヒミツのエージェント  作者: Froncs
2章:爆弾魔逃亡作戦編
143/275

No.143 ただの女子高生なんですけど!

「分かってないなぁビースト君。この車は爆速で都会の街を駆け抜けるんだよ?」



「だから何だよ!?」



「つまりこの車は敵はおろか、街中の人々から注目を浴びるんだ。つまり君一人と行動した方が安全なんだ」



 

 ルビーがバタンとドアを閉め、その後ろで愛菜がひょこっと顔を出し、申し訳なさそうに頭を下げた。



「申し訳ありませんヒーロー様……奈留ちゃんをよろしくお願いします……」



 ブルルルルル……!!



 アメシストが車を発進させ、泣きそうになる奈留を構うことなく空を飛んだ。



「ま、待って愛ちゃん!私無関係の一般人だから!!」



 奈留の声は届くこと無くーー車は街の中に消えて行った。



「な、奈留……」



「わ、私……ただの女子高生なんですけど!」



「……お前ほど不運な女子高生はいねぇよ」





 ーーそれから1時間後。


 露草奈留つゆくさなると行動を共にする。



 エレベーターで適当なフロアに降り、奈留の腕を引いてズカズカと歩く。


 様々なショッピングモールが立ち並び、沢山の人で賑わっている。

 流石は日曜日と言ったところだ。


 このビルだけでファッション全般から、雑貨や食料品まで全て揃っている。

 丸一日使っても、おそらく全てのお店を歩き回るのは難しそうだった。


 当然俺たちは男女2人組ではあるが、決してデートに来た訳では無い。



「俺から逸れるなよ?ただでさえ人混みで、うまく前が見えねぇんだから……」



 この建物には以前、愛菜に連れられて訪れた事があった。


 あの時も確か、かなり歩き疲れたのを覚えている。



 いくら人混みとはいえ、さすがに黒仮面と黒マント姿は目立つかな……なんて考えながら、足を早めようとした所でーー


 片手の違和感に気がついた。



 握っていたはずのーー奈留の手が見当たらない。



「奈留……!?」

投稿更新は1日1話に戻りますが、短編同時連載の準備していますのでお楽しみに!!


これからも応援よろしくお願いします!!

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