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オーディナル~昼は女子高生、夜はヒミツのエージェント  作者: Froncs
2章:爆弾魔逃亡作戦編
142/275

No.142 囮作戦

「二手に別れるって言うのはどうだ?」



 俺は咄嗟に思いついた案を口にした。


 ルビーは先ず、否定よりも俺に真意を問う。



「その心は?」



「敵が何処の誰か分からない以上、それを探る必要がある。そうだよな?しかし逃げながらではなく、客観的に現場を探る必要がある」



「なるほど……つまり、囮作戦か?」



「敵の狙いが俺たちの中の誰か……もしくは全滅だ。俺たちが分散すれば、敵の動きが分かるかもしれない」



「敵を動かす誘い作戦という点では賛成する。しかしもし、敵が複数犯だったらどうする?私達が分散した事で、それが災いとなる場合だって十分ある」



「仮に敵が複数人いたとしても、さっきから爆弾やらラジコンやらで、引きこもり陰キャみたいな卑怯で、姑息な手しか使ってこない奴だ。それよりこれ以上被害を出さない為に、早く敵を誘き出すことが先決じゃないか?敵が釣られて出てきてくれるなら願ったり叶ったりだ」



 俺とルビーの談義を聞いていたアメシストが、運転席に乗り込んで窓を開けて言った。



「私が車を高速で走らせるです!皆さん乗り込んでくださいです!」



 アメシストがエンジンを蒸し、皆が車に乗り込んで行く。


 俺の前で奈留が乗り込もうとした所で、ルビーが俺達を車の外に突き飛ばした。



「痛っ!」



「ちょ!?ルビー!?何すんだ!?」



 倒れる奈留を抱き抱え、ルビーに戸惑いの表情で言った。


 するとルビーは満面の笑みで俺に言い返したーー



ーー目の前にいた美少女は、悪魔の笑みそのものだった。



「囮は頼んだぞスーパーヒーロー」



「おいふざけんな!いや、囮はいいがーー奈留は連れて行け!こいつはか弱い一般人だ!」



 俺が奈留を庇う台詞を吐いたが、ひょいと助手席から顔を出したエメラルドが笑顔で言った。



「分かってないなぁビースト君。この車は爆速で都会の街を駆け抜けるんだよ?」



「だから何だよ!?」

【 お知らせ⠀】‬


新作短編を同時制作中です*॰ॱ✍‬

そのため1日2話連載していた『オーディナル~昼は女子高生、夜はヒミツのエージェント』を、以前の夜20時の1話づつ連載に戻ります!‬

これからもどうか応援、ご愛読よろしくお願いします✨‬


みなさまに笑顔と楽しみを届けるよう、これからも頑張ります‬

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