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オーディナル~昼は女子高生、夜はヒミツのエージェント  作者: Froncs
2章:爆弾魔逃亡作戦編
140/275

No.140 2番スロットーーインビジブル

 エメラルドが外の景色を見て、ニヤニヤと続けて言った。



「けれどアメシスト。流石にこのまま飛び続けるのは不味いんじゃない?もう既に色々と手遅れな気がするけれど、一般人に見られ続けてたらーー」

 


「そうだったです!忘れてたですーー」



 言われて気がついたアメシストは、急いで音声認証でアプリを起動させた。



「ーーI Say。音声認証モード」



 次の瞬間、再びセットしてあったスマートフォンが、ピピっと音を鳴らして点灯する。


 続けて音声入力で、離れたスマートフォンのアプリを起動させる。



「ドライブアプリ起動。2番スロット」



『アプリケーションーー”インビジブル”』



 その瞬間ーー

 車のシートやボディ含めた車体全てと、俺達の身体全てがーー光学迷彩のように透明に色を失った。



「うぎゃぁぁ!!」



 シートや床が透明になり、真下が筒抜けとなった途端、隣にいた奈留の悲鳴が増す。



 しかしこれで、一般人からの視線は気にしなくてすむ。


 奈留の悲鳴は大空を飛んだ。


 

 こんな常識からかけ離れた状況の中、唯一怯えていた奈留の反応が常識であり、俺は改めて、この連中の横暴さを再認識した。





 30分後。


 ここは超高層ビルの屋上部。

 本来ヘリポートとして使われているこの場所に、今は黒いバンが何食わぬ顔で停車していた。


 ゲームか何かだったら、時々バグか裏技で高い所に呼び出す事があるが……


 今は現実にそれが起きている。

 車をビルの屋上に運ぶ事など、それこそ巨大ヘリコプターのようなもので吊るすくらいだとは思うが……


 まさか自分で飛んでくるなんて、誰が一体予想するだろうか。



「モタモタしてる暇はないぞ。敵は間違いなく、私達を狙ってる」



 透明化アプリーー”インビジブル”が解けた後。

 車を降りて、真っ先に話を切り出したのはルビーだった。



 今後について話そうとした所で、再度それは俺達を襲うように飛来した。



「また来ました!ラジコン飛行機です!」



 愛菜が飛来するラジコン飛行機に気づいて声を上げる。

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