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オーディナル~昼は女子高生、夜はヒミツのエージェント  作者: Froncs
2章:爆弾魔逃亡作戦編
138/275

No.138 4番スロット起動

 アメシストのアプリケーションは、殆どがドライブサポートのアプリで、数字スロットを音声によって発動させる。


 発射した小型ミサイルが、ラジコン飛行機の直前で破裂した。

 そして破裂したミサイルの中から、微粒子レベルの電磁波が放射ーー



 飛んでいたラジコン飛行機が、電磁波によってコントロールを失いーー俺たちのバンを通り過ぎて墜落した。


 

 後ろの方で墜落爆破したラジコン飛行機。


 俺たちはそれを見て改めて、アメシストの運転技術を心から信用する事になった。



「す、すげぇ……!」



 呆気にとられた。


 文句の一つも出てこない。当然だ。



 更にアメシストは、アプリケーションを起動させる。



「ドライブアプリ起動。4番スロット」



 4番スロットーーアプリケーション起動。



『アプリケーションーー”フライトユニット”』

 


 ダッシュボードが、今度はロケットジェットのようなアイコンへと変化する。



 それを見た他Jewelryの2人だけ、各自シートベルトをぎゅっと握る。


 まるでーージェットコースターの降下直前のようである。


 一気に嫌な予感が押し寄せる。



「……おいお前等。まさかーー」



 俺の予感はお構い無しに、アメシストがシフトレバーをぐっと下げた。


 また次の瞬間ーー車体がフワッと宙に浮かび上がり、俺たちは唐突な浮遊感に見舞われた。



「あっ!?なななな!?飛んだ!?」



 俺達を乗せる黒のバンが浮かび上がり、急角度の上昇体勢で空を飛んだ。


 まるでジェットコースターのような感覚だった。



 窓から見える地面が遠のいていく景色と、上昇していく車体の感覚。


 車が飛び上がるというこの異常な光景。


 

 その時、隣に座っていた少女ーー露草奈留つゆくさなるが、慌てて俺の身体を抱き締めた。



「ひやぁっ!?と、飛んでる!?無理です無理ですっ!何なんですかこれぇ!」

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