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オーディナル~昼は女子高生、夜はヒミツのエージェント  作者: Froncs
2章:爆弾魔逃亡作戦編
137/275

No.137 ドライブアプリ

「心配いらないよ。アメシストに走れない所はないんだ。まぁ見ていろ」



 先輩であるルビーの口から出た台詞。それを聴いたアメシスト。

 表情を思わず赤面させ、困ったように恥ずかしがるがーー



「は、ハードル上げないでくださいですぅ!」



 口では弱気なことを言う、メイド服姿のアメシストだったがーー

 手足の動きは、エージェント”Jewelry”の動き。



 隣に座るエメラルドが、ニシシと笑って俺たちに言う。



「流石に、今度はどこかに捕まっておいた方がいいよ」




 アメシストがここから、俺たちに構うこと無く動き出すーー



 胸元からシック風デザインのスマートフォンを取り出した。


 そして口元に運び、マイクに向かって声で起動。



「I Say。音声認証モード」



 その瞬間、スマートフォンがピピッと光って反応。



 アメシストの乗りこなすこの車はーー覚醒者のスマートフォンに対応している。


 運転席と助手席の間には、シフトレバーやハンドブレーキが設置されている部分の”センターコンソール”と呼ばれる部分がある。

 けれどこの車には、他には無い縦長に空いた穴があった。


 

 アメシストはその穴に、スマートフォンを縦にして差し込んだ。



「スマートフォン、セットです」



 ガシャッ!


 次の瞬間、ハンドル裏のダッシュボードに、青白く光るCGが浮かび上がった。


 それはアメシストの音声認識によって、様々な形に変化される。



「ドライブアプリ起動。3番スロット」

 


 3番スロットーーアプリケーション起動。



『アプリケーションーー”フレアデコイ”』



 ダッシュボードのCGが、花火に似たアイコンに形を変える。


 次の瞬間ーー車体前面のヘッドライトが開き、小型のミサイルが発射。



「この車は落とさせないです……!私がこの人達を、きちんと安全に送り届けるんです!」

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