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オーディナル~昼は女子高生、夜はヒミツのエージェント  作者: Froncs
2章:爆弾魔逃亡作戦編
135/275

No.135 巨乳メイドの凄テクニック


「お前達急げ!」



「あ、ああ!」



 俺たち全員もルビーの後に続く。


 最後になった愛菜がドアを閉めるときには、既にルビーの合図で動き出していた。



「アメシスト!いいぞ出せ!」



「と、飛ばしますですっ!」



 そこからのアメシストの手捌きは、まるで別人のように素早かった。

 メイド衣装からは全く想像出来ない、ハイテクニックの運転が始まった。



 ガッ!ガッ!ガッ!

 

 ハンドルとギアの、素早く手慣れた手際ーー

 両足による、アクセルとクラッチの激しい踏み動作ーー



 エンジンの回転をあげた瞬間、踏み込んでいたクラッチを素早く上げる。



 車の動くタイミングに合わせてクラッチを繋げ、そして同時に振り切ったアクセルも調節。


 そして素早く、素人離れのギアチェンジにも関わらず、シフトアップによるショックがとてもスムーズに緩和されての発進だった。



「……ほえーー」



 プロレーサーを思わせるアメシストの出際に、後部座席から覗いていた俺が、思わず阿呆な声を出した。


 

「……とりあえず、凄いってことだけは分かる」

 


ーー語彙力無くて申し訳ないが、俺は運転免許を取得できる年齢では無いのだ。


 

 アメシストの技術で、急発進した黒いバン。


 落下していたドローン爆弾を加速で潜り抜け、引き離すようにアクセルを蒸す。

 ギアを次々にシフトアップさせ、さらに脇道へ逃げるようにハンドルを切る。



 アメシストの運転技術のおかげか、爆速で移動しているはずがそれほど大きな揺れを感じない。


 

「なんなんだこのメイド……!本当にJewelryのメンバーだったんだな……!」

 


 これには流石に、驚きを通り越して圧巻だった。


 そんな驚いていた俺たちに、助手席から顔を出した、糸目の笑顔の男が顔を出す。

 


「やぁ君たち。元気かな?」



 まるで他人事のように笑っていたーーエメラルドがそこに座っていた。

 こちらの苦労はお構い無しの表情で、今がどんな状況か理解しているとは思えない笑みだった。

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