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オーディナル~昼は女子高生、夜はヒミツのエージェント  作者: Froncs
2章:爆弾魔逃亡作戦編
132/275

No.132 惨劇の光景


 数分後。


 外で様々な情報操作を行っていたエメラルドと通信が繋がり、その指示のもと、警察の手薄な裏道から駅の外へ脱出した。



 それでも外は凄い野次馬の数だった。


 交通整理や事件捜査に追われる警察や、負傷者の搬送に手を焼く救急隊。

 その光景はとても現実とは思えない、事件の悲惨さを物語る。



「私たちも運が悪かったら、今頃……!」



 愛菜がもしもの恐怖に怯えながら、震える思いでそう口にした。

 しかしそんな中、近くで停車していたパトカーの一台から、警察無線の音が聞こえてきた。


 ザーッとノイズが混じった、レシーバー越しの若い女の声。



« 本部より入電。ただ今入った情報。爆破現場による、負傷者は100名以上ーー»

 

 

 改めてそれを聴いて、俺たちは胸が苦しくざわついた。


 

「酷いな。絶対許さねぇ……!」



 これを引き起こした爆弾魔に、激しい怒りを燃やす。



 ブルルルルル……


 とても小さく聞こえてきた、まるで虫の羽音のような、プロペラ回転の音。


 それがビルの上から俺たちめがけて、こちらに落下するように近づいてきた。



 振り向くとひと目でわかる、市販されていそうなラジコン飛行機。


 車体が斜めに傾きながら、真っ直ぐこちら目掛けて落ちてくる。



「ラジコン!?」

 


 すぐに超視力を持つ奈留が、その妙な違和感に気がついた。


 飛行機がふらふらとしている原因のそれ。



「あれ?あの飛行機何か詰んでます」



 それを隣で聴いたルビーが、胸中をざわつかせ、すぐさま咄嗟に行動に移した。



「何っ!?まさかっ!」



 了承を得ないまま、俺の襟を後ろから掴んで引っ張った。



「なっ!?」



 俺の身体を後ろに放り投げながら、続いて急きスマートフォンを取り出した。


 手帳型カバーを開いて、アプリをタップして起動ーー



『アプリケーションーー”ナノハンドガン”』


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