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オーディナル~昼は女子高生、夜はヒミツのエージェント  作者: Froncs
2章:爆弾魔逃亡作戦編
131/275

No.131 シークレットコードと共にいた少女

 必死に口実を考えていた所で、奈留が焦るように口にした。



「そ、それじゃあ私もこの辺で!ちょっと行く所がありますのでーー」



 奈留の台詞を遮るように、ルビーがキッパリ言い返した。



「ダメだ」



「ど、どうしてですか!?私は普通の一般人です!ただの高校生です!」



 戸惑う奈留を見ていた友人ーー愛菜は当然それを庇う。



「そうですよルビーさん!奈留ちゃんはこの件の被害者です!早くお家に帰してあげないと!」



「確かにこの眼鏡っ子JKは被害者だ。ただし、普通の被害者じゃない」



「……露草奈留つゆくさなるです」



 眼鏡っ子JKと呼ばれたせいか、奈留はぷくっと頬を膨らませてしかめっ面を浮かべる。


 奈留には悪いが、今はルビーにその真意を問うのが先だ。



「普通の被害者じゃないってどういう意味だよルビー?」



「いいかビースト?この眼鏡っ子は、被害者である前にーーお前達オーディナルの関係者だ。もっと分かりやすく言うと、音羽柚木と行動を共にしていた人物だ」



 音羽柚木である俺ーーもっと言うと、『シークレットコード』と共にいた少女。



「……犯人は『シークレットコード』を狙って、この駅を爆破したと……?」



「その可能性が高いだろうな。勿論テロという線も大いにあるが、お前達がここに来たタイミングでこの悲劇は起こったんだ。偶然で事を片付けるのは安直すぎる」



 確かにルビーの言う、敵の狙いが『シークレットコード』である俺だとするなら、関わりを持ってしまった露草奈留に今後危険が及ぶ。


 愛菜と違って、奈留はアプリを持たない一般人だ。



「……そうだな。奈留は俺たちが身柄を拘束する。メイジーは奈留のそばにいてあげてくれ」



「分かりましたヒーロー様!」



 元気よくメイジーこと愛菜が返事をする。



 奈留は下を俯きながら、どこか思い詰めたような表情でボソッと呟いた。



「そんな……!こんな事になるなんて……!私……!」

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