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オーディナル~昼は女子高生、夜はヒミツのエージェント  作者: Froncs
2章:爆弾魔逃亡作戦編
123/275

No.123 新しい力


 俺と対面する夏代は、同じ覚醒者のスノウが近くに居るから分かっていた。


 これが新しい力ーーアプリケーションの出現だということに。



 ここで初めて、夏代の表情に焦りが生まれた。



「新アプリ!?何が出るか分かんねぇ!くそっ!離れろてめぇ!」



 俺を焦って強引に蹴り飛ばし、自身も後ろに跳んで距離を作る。


 けれど何故か、衝撃や痛みよりも、今は目の前の夏代への敵意が収まらない。



 愛菜やルビーの元まで蹴り飛ばされたが、振り返ることなくすぐに体制を戻す。



「ヒーロー様!?大丈夫ですか!?」

 


「ありがとうメイジー。下がっていてくれ。ちょっと今ーー負ける気しないんだ」



 そう言ってーースマートフォンを取り出した。


 躊躇うことなく、未使用のアプリケーションにも関わらず、俺は新規アプリアイコンをタップした。



『アプリケーションーー”ライトニングスピード”』



 俺の攻撃が、”電光石火”に加速する。



 バリバリッ!


 暴れた電撃の音と光が、俺の足元に集まった。


 そして俺の両足にまとわりつくように、一気に電流が駆け上がる。



「俺はお前を超えていく……!」



 次の瞬間。


 両足の電流が弾け飛び、機械でできた黒ブーツに姿を変えたーー


 

 膝まで伸びた、金属製の強襲ブーツ。


 これもまたSF映画を思わせる、ブーツ全体の構造がロケットエンジンようなブースター機構。


 俺は真っ直ぐ夏代を睨みつけ、じっくり体制を落としながらーースタンディングスタートの構えをとった。



 夏代がそれを見て、両腕を開いて戦闘準備。

 いつ俺が何をしても対応できるよう、全身に神経を研ぎ澄ます。



「……大方想像はつく。脚の装備なんざ、大体蹴りか突撃か。まぁどっちにしろ、間合いに入れなきゃ怖くも何ともーー」



 そこまで言ったところで、瞬く間に状況が一変した。


 バチッと火花に似た電流音がした直後、俺の身体はーー音速を超えて移動する。

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