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オーディナル~昼は女子高生、夜はヒミツのエージェント  作者: Froncs
2章:爆弾魔逃亡作戦編
121/275

No.121 戦闘再開の睨み合い

「奈留ちゃん……!救援が来た!?」



 それを聞いた敵ーー秋雨は、舌打ちを鳴らして口惜しがる。



「くそっ!サツがもう来やがったか……!お嬢!残念だがズラかります!」



 撤収の提案に、スノウは迷うこと無く頷いた。


 そして遠くの夏代に指示を出す。



「夏代。帰りますーー」



 けれどスノウの声は届かない。


 声は聞こえない距離ではないが、夏代の瞳に燃える闘志は、余計な音を遮断する。


 様子がおかしい夏代に、スノウは不安を募らせた。



「ーー夏代……!?」



 夏代は真っ直ぐ俺を睨み続け、台詞を吐き捨てる。


 俺たちはーーやる気だった。



「……来いよ!」



「ぶっ倒す!」



 俺は叫びながら、一気に夏代目掛けて駆け出した。


 右手グローブの、雷鳴はバチバチと鳴り響く。



 俺たち二人を除く全員が、予期せぬ戦闘開始に驚いた。



「おいビースト!?何やってる!?止めろ!」

 


「ヒーロー様!?止まってください!」

 


 ルビーと愛菜の叫びは、当然俺の耳には入らない。



 「夏代止めて……!もう終わったから……!」




 しかし夏代も、スノウの声に反応すること無く、構えの体制を見せる。


 俺はその夏代の構えを、一瞬で脳内に叩き込む。


 空手によく似たーー脇を引き締め、拳をギュッと握る基本の構え。



 隙がなく、逆にこちらの小さな隙に打ちこんでくる構えだ。


 けれど負けるつもりは毛頭ない。



「あんたに一発、クリティカルヒットを打ち込んでやる!」

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