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オーディナル~昼は女子高生、夜はヒミツのエージェント  作者: Froncs
2章:爆弾魔逃亡作戦編
120/275

No.120 最高にカッコイイタイミング


 赤髪愛菜あかがみあいなーーコードナンバー・メイジーの二つ名を持ち、『オーディナル』の戦闘員。



「『オーディナル』とーーヒーロー様は、私が守ります!どうですか?最高にカッコイイタイミングでしょ?」



 愛菜は笑顔でそう言って、バーンブレードの火力を上げ、青い轟々とした鋭い炎へと変える。


 威嚇するように、鋭い炎を見せつけるように前に出して構えた。



「こ、これ以上近づいたら、焼き斬りますよ!」



 ヤクザ相手に少しびくつきながら、それでも俺たちを守るため、覚悟を持って言い切った。


 相変わらずの強気な行動力だと恐れ入るが、素直にこの救援は有難い。



 俺は愛菜の頭を左手でそっと撫で、嬉しそうに赤面する反応を見てニコッと笑う。



「ありがとうメイジー。俺も戦うから。俺たちは一緒だよ」



「ひゃ、はいぃ……」



 愛菜は随分間の抜けた返答をした。


 後ろ側にいた夏代を、俺は睨み付けながら右拳を握り締める。



「あんたらと俺たち、これで3対3だ。今度こそあんたに雷落としてやる……!」



 俺も、言われた夏代もーー

 お互い血の気が多く好戦的な性格なのか、目をギラギラと光らせて睨み合う。



 ーーこいつはなんとしても倒す……!


 先ほど受けた敗北の屈辱が、やはり俺には許せなかった。



 そんな時、遠くのある音を聞き付けたルビーが、肩の力を抜くように言った。



「いや、戦う必要は無さそうだ」

 


 小さな駆け足の音が、駅の改札口の方から聞こえてきた。


 そしてすぐに、綺麗な高い少女の声が聞こえて来た。



「あ、愛ちゃんー!ど、どこですかー!?警察と消防が救援に来ましたー!」



 この声は先ほどまで一緒にいた、露草奈留つゆくさなるの声で間違いない。

 大声に慣れていないのか、がんばって高い声で叫んでいる。


 元々声が小さい方の少女で、それに空気が砂埃で濁ったこの現場。


 奈留はかなりすぐ近くまで、愛菜を追って来ていた。



「奈留ちゃん……!救援が来た!?」

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