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オーディナル~昼は女子高生、夜はヒミツのエージェント  作者: Froncs
2章:爆弾魔逃亡作戦編
117/275

No.117 白属性のアプリケーション

 やはり大門等と同様、こいつらは小香を狙って動いている。


 なんとしてもここで止めないとーー


 

 ルビーはひたすらに、秋雨目掛けて”ナノハンドガン”を乱射した。



「ここは通さない!」



 ズガン!ズガン!ズガン!


 連射した3発の銃弾が、秋雨を襲うーー直前の瞬間。



 回り込むように動いていた少女ーースノウ・シャーロットリリーが、秋雨の前に飛び出した。


 タブレット端末を抱え、慣れた手つきで素早くアイコンをタップする。



「下がって秋雨」



 タップした瞬間ーー白い魔法陣がスノウの目の前に浮かび上がる。



『アプリケーションーー”クリスタルウォール”』



 雪結晶模様の防御盾。


 スノウの目の前に展開され、ルビーの攻撃を全て弾き防ぐ。



 その後更に数発撃ち込んでもーー

 雪の盾は超えられない。



「くそっ!流石の”白属性”のアプリだな!全属性の中で、最も防御力の高い属性って言われてるだけのことはある……!」



ーー以前ルビーが夜の特訓の際、俺に教えてくれた。



 アプリケーションは主にーー

 『無・赤・黄・緑・青・紫・白』の7色の属性に分類される。



 その中でもスノウの操る白属性は、ーー全属性の中で最高峰の防御力を誇る。


 これに留まらず、スノウの防御力は更に上がるーー



 スノウはタブレットに翳す手に念を込め、言葉を吐き出した。


 それに比例して、”クリスタルウォール”の力が増大する。

 増大されたアプリは、更に特別な効果が追加されるーー



「銃……それは人を殺める凶の力。凍てつきなさい」

 


 次の瞬間、雪結晶模様が青白い光を放ちーー



 ルビーのアプリーー”ナノハンドガン”が凍り付いた。



「なっ!?私の銃が!」



 『魔法系アプリ』ーー主に魔方陣や魔法石を呼び出し、力の発動で超常的な能力を発動させる。


 それに系統するスノウのアプリが、想いに応えて強くなる。



「私のアプリは、殺意を凍らせて無力化するの……この力を使えば、またお父様は私を褒めてくれるから」



 殺意は他のヤクザ男2人の方にあると言いたいが、もはや俺たちに言い返す余裕は無い。


 ルビーは急いで凍り付いた銃を、アプリを閉じて消し去った。



 そんな全てを無力化させられた絶望的状況の中、倒された俺は決死の思いで立ち上がる。


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