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オーディナル~昼は女子高生、夜はヒミツのエージェント  作者: Froncs
2章:爆弾魔逃亡作戦編
116/275

No.116 ビーストが負けた!?

 俺の左腕を掴み返し、ぐるっと回って俺の全身を背中に乗せた。


 そしてすかさず繰り出したのはーーまるで子供扱いの背負い投げ。



 夏代は素早いはずの俺の連撃を簡単に捌き、投げ飛ばして片付ける。


 今まで相手にしてきた、他の藤田組の連中とは比べ物にならない強さだ。



 背中を地面に打ち付けた俺に、夏代は見下したように笑って言った。



「おい少年、よーく聞けよ。お前は確かに世界最強のガキと言っていいかもしれねぇが、所詮はガキの世界での話だ。そんなんじゃあ俺に打ち込むなんてできねぇぞ」



「な……何!?」



「お前の攻撃は一見多彩だが、やはりコンボの締めを、その”右手グローブ”に頼ってる節がある。それさえ分かってれば、お前の動きは手に取るように分かる」



 俺はそれを聞いて、悔しさで気が狂いそうになった。


 

 そんな戦いを目の前にしていたルビーが、焦って大声を上げた。



「ビーストが負けた!?そんな馬鹿な!”エージェント”で強化だってしてるはずが!」



 それを愉快そうに見ていた男ーー秋雨紅葉あきさめこうようがゲラゲラと声に出して笑う。



「残念だったなー。お前のナイトは見ての通り、ただの役立たずなガキだったってわけだ」



 好き勝手言うこいつらに、ルビーは怒りを燃やしていた。



「黙れ……!」



 それでも当然止まるはずもなく、秋雨はここに来たもう一つの目的を口にする。



「それとーー『シークレットコード』って奴は何処だ?知ってんだろ?洗いざらい吐いてもらうぜ?」



 『シークレットコード』ーーやはりここでも、その単語は登場する。



 しかしシークレットコードについて、詳しく知らない俺たちは、何も言い返せる筈がない。



「何故そこまでシークレットコードを追う!?お前達は何か知っているのか!?」



「へへっ。シークレットコードはまさに”パンドラの箱”だぁ。この世界に災いが巻き起こる。けれど聞いた話じゃ、世界を思うままに創り変える力があるってらしいぜ?まぁ、姿形は知らねぇが、とりあえず音羽小香おとわここってガキを渡せ」

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