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オーディナル~昼は女子高生、夜はヒミツのエージェント  作者: Froncs
2章:爆弾魔逃亡作戦編
113/275

No.113 子供扱い


「フハッ!おいおいえらく可愛らしい銃じゃねぇか!けどまぁーー」



 すーっと高笑いが鎮まり、豹変した様にギロッとこちらを、眼光炯炯と睨みつけた。



「誰にチャカ向けてんのか、分かってんのかテメェ!」



 俺たちはその表情に圧倒された。


 けれどルビーは意思を強く持ち直し、銃口を男に睨み返す。



 刹那ーー


 更に別の男の声がーールビーの真後ろから囁かれた。



「秋雨さんが恐いから、こんな可愛い子が怯えてますよ」



 俺たちはすぐさま振り返って、思わず後ろへ跳び退いた。


 気配が全く感じられず、俺たち2人の意表を同時に突いた。



 跳び退いた今でさえ、まだ背中に走った悪寒が残っている。



「何なんだこいつら……!?大門って奴等とは、雰囲気が全然ーー」



 俺がそこまで言ったところで、目の前の長身な男が、ニヤリと笑って言い返す。



「おいおい。あんな雑魚と一緒にするな。あいつが100人いても、俺たちの敵じゃねぇよ。そうですよね秋雨さん」



「まぁ、今から死ぬコイツらには関係ねぇ話だろ夏代ォ」



 敵意剥き出しの、秋雨と夏代と呼び合った2人の男。



 挟まれた俺とルビーは、お互い背中を重ねて敵と向かい合う。


 俺は夏代と呼ばれた男を前に、アプリケーションを使用する。



『アプリケーションーー”エレクトリックショック”』



 バチバチと電流が、出現させた右グローブの周りを走る。


 けれどそれを見ても、夏代は一切動揺すること無く笑っていた。



「それだな?大門が言ってた電気グローブって奴は。スタンガン……より全然強そうだ。おぉ、怖い怖い……へへっ、ガキの玩具にしては上等じゃねぇか」

 


 台詞とは裏腹に、格下に見下した言い草。


 ふざけやがって……!

 こちらを完全に子供扱いだ。


 俺は負けるつもりは毛頭ない。

 他の組員は倒せたんだ。この男だって……!

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