表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
オーディナル~昼は女子高生、夜はヒミツのエージェント  作者: Froncs
2章:爆弾魔逃亡作戦編
109/275

No.109 メイジーの顔


「ビーストは指示があるまで攻撃系のアプリを使うな。もしこれがガス爆発事故なら、お前の電気は引火の恐れがある。私も、いざという時しか撃たない」



 俺は心を落ち着かせて、ルビーの後をついて行く。

 少し振り返り、任を伝えて後にした。



「愛菜はその子や他の負傷者の避難を頼む!後で連絡を入れる!」



「はい!分かりました!ヒーロー様はお気を付けて!」



 言われた愛菜は、真剣な表情で頷いて、俺ーービーストの言伝をしっかり胸に刻む。


 奈留の手を優しく握り、安心させようとニコッと笑う。

 その表情は既に、赤髪愛菜あかがみあいなを超えたーーナンバー・”メイジー”の顔になっていた。



「大丈夫だよ奈留ちゃん。私達が必ず助けるから」



「愛ちゃん……貴方達は一体……!」




 その頃俺の方はーー


 銃を構えて進むルビーを先頭に、荒れ果てた瓦礫の上を歩いていた。



 かなり酷い有様で、瓦礫の上はとても脆く、辺りは廃や粉塵が舞っている。



「これじゃ……事件か事故かなんて分かるわけ……!」



 袖で口を覆いながら、手掛かりを慎重に探す。


 ”エージェント”で身体強化され、多少の熱に強くなっているが、それでもやはり爆心地の近くはかなり熱い。


 いつ天井や壁が崩れるか分からない。


 それに素人の俺は、一体何が手掛かりなのかさえも分からない。



 しばらく歩いた所で、ルビーが爆心地の予想ポイントを探り出した。



「……この辺だな」



 ホームに面する、駅舎待合室ーーと思われる場所。

 焼けた待合室の看板が転がっている。


 その場所は、酷く地面が抉れていた。



 ルビーが辺りをキョロキョロと見渡して、何かを探し始めた。


 何を探しているのか質問しようとした所でーー俺の足元に転がっていた、不自然に焼け残った”金属片”と、”プラスチック片”が目に止まった。



「……これは?」



 俺の声にルビーは反応した後、すぐさまそれに飛びついた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ