表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
オーディナル~昼は女子高生、夜はヒミツのエージェント  作者: Froncs
2章:爆弾魔逃亡作戦編
108/275

No.108 事故か事件か

 黒い炎が俺を包み込み、”ビースト”の黒マントと黒仮面が姿を現した。

 ビーストになった俺は、急いで駆けるように現場へ向かった。



 そんな俺を見て、愛菜は思わず驚いて立ち上がる。



「えっ!?ひ、ヒーロー様!?」



 ”ビースト”となった俺を、愛菜は別人の認識をしているのは慣れたことだ。


 そんな事より、言えなかったルビーの返答を、”ビースト”となった俺の口から言ってやった。



ーーまだ終わってねぇ。生存者がたくさん残ってるぞ。そうだろ?



「何度だって言ってやる!全部助ける選択肢だ!」



 それを目前で聞いたルビーは、やれやれと言いながら、隣のエメラルドに指示を出した。



「エメラルド。お前は、一応構内の防犯カメラを当たってくれ。お前のアプリがあればいけるだろ?」



 するとやはりエメラルドは、やる気ゼロで言い返す。



「えーやだよ。結構面倒なんだよあれ。それにこの件はウチらJewelryの管轄じゃないじゃん」



「いいからやれ!」



 威圧したようにルビーが言うと、エメラルドは渋々スマホを取り出して去って行った。


 いい年した大人が、非常時にも関わらず駄々をこねている姿に、なんだか情けなさを感じた。



 けれどすぐに俺は切り替えて、ルビーに問う。



「防犯カメラ?」



「何か手掛かりが見つかるかもしれないだろ?それに、今回の爆発はーー事故か事件か、ハッキリさせる必要がある」



「事件……だったら」



「当然、犯人の目的を炙る必要がある。でないと、これと同じ事が再び起こる可能性がある」



『アプリケーションーー”ナノハンドガン”』



 掌サイズの、3インチバレルのハンドガン。続けてルビーは、冷静に俺に事を伝える。



「ビーストは指示があるまで攻撃系のアプリを使うな。もしこれがガス爆発事故なら、お前の電気は引火の恐れがある。私も、いざという時しか撃たない」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ