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オーディナル~昼は女子高生、夜はヒミツのエージェント  作者: Froncs
2章:爆弾魔逃亡作戦編
107/275

No.107 一人でも多く助ける選択肢


 ルビーの話はテレビ等で聞く話のようだったが、実際目の前にこうした光景が広がると、一気に身体に震えが襲ってくる。


 けれど俺は震えているだけの自分が嫌だった。


 子供の泣き声や、人々の悲痛の叫びが聴こえてくる。



ーー俺は、何のために『オーディナル』になった。



 もう人が苦しんで、涙を流すのを見たくないからだ。


 どんな悲しみも背負って、弱者を守れる男になるためだ。



「畜生っー!!」



 拳を強く握り締め、震える膝を叩いて立ち上がる。


 俺の表情を見たルビーは、コクっと真剣な表情で頷いて言った。



「まだ終わってない。生存者がたくさん残ってるぞ。そうだろ?」



 ただ頷き返して、俺ーー”音羽柚木”は何も言わずにあさっての方向へ駆け出した。


 当然それに愛菜と奈留は、声を大にして驚いた。



「えっ!?柚木君!?何処行くの!?」



ーー勿論俺は逃げ出したわけではない。



 そんな俺を、エメラルドは笑って小馬鹿にしたように言った。



「フヘヘ。あれ面倒くさっ」



 何と言われても、俺はあの力を借りる。


 しかしここで愛菜達に見せるわけにいかない。



 駅の爆発が及んでない所の、男子トイレに隠れるように入る。


 こんな爆発が起こった時に、トイレに入るのも俺くらい。



ーー人気が無くて都合がいい。



 人がいないのを確認してーー俺はスマートフォンを取り出した。




「一人でも多く助ける……そんな選択肢が必ずある!いや、俺が作る!オーディナルーー認証コード”ナンバー・ビースト”」




 認証コードの掛け声で、アプリケーションを起動させる。



『アプリケーションーー”エージェント”Ver.オーディナル』



 黒い炎が俺を包み込み、”ビースト”の黒マントと黒仮面が姿を現した。

 ビーストになった俺は、急いで駆けるように現場へ向かった。

 ルビーの話はテレビ等で聞く話のようだったが、実際目の前にこうした光景が広がると、一気に身体に震えが襲ってくる。


 けれど俺は震えているだけの自分が嫌だった。


 子供の泣き声や、人々の悲痛の叫びが聴こえてくる。



ーー俺は、何のために『オーディナル』になった。



 もう人が苦しんで、涙を流すのを見たくないからだ。


 どんな悲しみも背負って、弱者を守れる男になるためだ。



「畜生っー!!」



 拳を強く握り締め、震える膝を叩いて立ち上がる。


 俺の表情を見たルビーは、コクっと真剣な表情で頷いて言った。



「まだ終わってない。生存者がたくさん残ってるぞ。そうだろ?」



 ただ頷き返して、俺ーー”音羽柚木”は何も言わずにあさっての方向へ駆け出した。


 当然それに愛菜と奈留は、声を大にして驚いた。



「えっ!?柚木君!?何処行くの!?」



ーー勿論俺は逃げ出したわけではない。



 そんな俺を、エメラルドは笑って小馬鹿にしたように言った。



「フヘヘ。あれ面倒くさっ」



 何と言われても、俺はあの力を借りる。


 しかしここで愛菜達に見せるわけにいかない。



 駅の爆発が及んでない所の、男子トイレに隠れるように入る。


 こんな爆発が起こった時に、トイレに入るのも俺くらい。



ーー人気が無くて都合がいい。



 人がいないのを確認してーー俺はスマートフォンを取り出した。




「一人でも多く助ける……そんな選択肢が必ずある!いや、俺が作る!オーディナルーー認証コード”ナンバー・ビースト”」




 認証コードの掛け声で、アプリケーションを起動させる。



『アプリケーションーー”エージェント”Ver.オーディナル』



 黒い炎が俺を包み込み、”ビースト”の黒マントと黒仮面が姿を現した。

 ビーストになった俺は、急いで駆けるように現場へ向かった。

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