No.100 でかすぎる胸は刺激が強い
「不束者ですが、どうぞよろしくお願い致しますですっ!」
丁寧な自己紹介に、俺の方が思わず緊張して動揺する。
「あ、頭を上げてください!えっと……アメシストさん?なんて律儀な人だ。ルビーやエメラルドとは大違いだ。Jewelryにまともな人がいるなんて思わなかった」
なにせ他のメンバーの2人はと言うとーー
「おいアメシスト。やはり朝からこのでかすぎる胸は、思春期男子の前では刺激が強い。少し削れ。そして私に分けろ。手伝ってやる」
変態セクハラ女のルビーが、座るアメシストの後ろに抱き着いて、両手を前に回して胸を揉みしだく。
アメシストはそれに、敏感に身体を反応させていた。
「あ、あぁ……!ちょっと、ルビーさ……あぁ!」
もう一方のJewelryメンバー。
エメラルドはスマートフォンを取り出して、カメラアプリでまじまじとアメシストの様子を撮影していた。
「いいよいいよお二人さん。ほらほらその調子。あっ、ルビーはもっと激しく責めて!指をもっと、こう!」
何か分からないジェスチャーをして言いながら、アメシスト達の周りをうろうろ動き回り、様々な角度からのビデオ撮影。
「お前等もう帰れよ!」
流石に妹のいる前で、これ以上破廉恥極まりない光景を見せ続けるわけにはいかない。
けれどエメラルドは笑顔でこちらを振り返る。
「いや悪いけど柚木君。今日から僕達もここに泊まって、小香ちゃんを24時間護衛するから」
ニコニコの満面の笑みでそう言った。
しかしそれを聞いたルビーは、冷めた口調で言い放つ。
「いやお前は帰るから。ってかもう帰れ」
「えっ!?僕聞いてないよ!?僕も泊まるー!」
ーーいや、聞いてないのは断然俺の方。
「勝手に決めんな!お前等が寝られるほど部屋ねぇよ!」
俺の台詞に、ルビーはキョトンとした表情で言い返す。
「いやいや、お前のベットで私とアメシストと、3人で川の字で寝ればいいだろうが。私の寝相はいい方だぞ?」
「寝相は関係ねぇんだよ!」
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