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5/8

スライムと戦っていたら自分一人だけ動けるようになりました。

「ここがニダバの森か。」


俺は街から15分くらい歩き、森の入口まで来た。

入り口には掲示板が立ててあり、そこには


{ニダバの森:出現モンスター}

   *スライム

   *ジャッカロープ


と、書いてある。

どうやら“はじまりの森”のような感じらしい。

ファンタジー系のゲームが好きだったということもあって凄くワクワクしている。


っと。ここに来た目的を早くも忘れそうになっていた。


「合流が先決だな。」

俺は高まる高揚感を抑えて森の奥に進んだ。




さて、迷った。

方向感覚は悪くないと思うのだが・・いや、悪いわ。

東西南北すら分からず町の人に聞こうとしてたんだっけ。


ルナの手紙にも合流する場所は書いてあったが、そこの何処で合流するのか

詳しく書かれてなかったので引き返して人に聞こうにも聞けない。


とりあえず、このまま奥に進んでいればいつか合流できるだろう

そう思ってまた一歩進もうと思った。思ったのだが俺は足を踏み出さなかった。


目の前に薄黄緑色をした“生命体”が現れたからだ。

俺はいつのまにかスライムとエンカウントしていた。


ピギッ!!


「痛っ。」

おいおい待てよ。スライムってこんなに硬いのか。


俺に攻撃をしてきたスライムの攻撃は、太い輪ゴムが跳ね返ってきたような

弾力性の高い攻撃だった。


致命傷ということはないが、地味に痛い。


「・・えいっ」

とりあえず俺はギルドで貰ったナイフでスライムを一突きした。


が、ぷにぷにしていて上手くダメージが入っている感じがしない。


ピギ!ピギッ!!


スライムが反撃をするようにこちらに飛びかかってきた。


と、思いきや空中で止まった・・?


「何が起きてるんだ」


とりあえず動かない的なんて狙い放題もいいとこなので腕が疲れ出すまでナイフを振った。

まぁ、元引きこもりの俺の限界は20振りにも満たなかったが。


しかし、これだけ攻撃しても相手が動こうとする気配が感じられないので俺はこの場を後にし、奥に進むことにした。



「まるで時間が止まっているみたいだ。」

そう口に出してしまうくらい、この森全体がとにかく“静”になった。



更に奥に進み歩くこと、約5分。

ポツンと建っている2階建ての一軒家の前で2人外に出ている人を見つけた。


俺は集合場所についての情報を知ってるかもしれないと思い、声をかけるために近づいたが近づいてから声をかけようなんて言う考えはどこかに消えてしまった。


2人共喋ることは愚か、ピクりとも動いていなかった。

それはこの“静”と化した森と一体化しているような、そんな雰囲気だった。

第五話を御覧頂きありがとうございます。卯月と申します。

今回と明日の投稿分でタイトルの"時間停止"の部分について触れることができそうなのですが、それをどのように使用して湊くんを引きこもらせるか。タイトル詐欺を回避するか。今はその点を楽しみにしてくれたら嬉しいです!

これからもまったり話を進めていきますので応援よろしくお願いします!

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