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ピンクグレープフルーツ  作者: あも。
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プロローグ

 呆れがさすほど代わり映えのしない毎日に呆れがさすほど意味をなさない会話を重ね続ける呆れがさすほど進展のない生活。

こんな日記を書く意義すらも見出せないような十六歳という毎日を私は昔から人生の最骨頂だと信じて疑わずに生きてきたんだけど、今の私が聞いて呆れちゃうよね。

周りもこんな私の体たらくを見て呆れちゃうってブツブツ文句を言ってくるんだけど、

本当に呆れちゃうのは私自身だよ。そんなの自分が一番わかってるよってね。

だから私は人から言われる前に自分から人間レベル2宣言をしちゃうんだ。



 その人間レベル2っていうのは私が好きな説に出てくる男の子の台詞の受け売りなんだけどね。

で、なんでその男の子が人間レベル2なのかっていうと、

薄暗い電球みたいに覇気がなくて学力も運動能力も平均以下、社交能力は5歳以下。

髪の毛も服装もダサダサの教室の隅、つまりヘヤノスミスに住んでいる根暗ボーイだから。

教室のど真ん中に陣取る容姿抜群スポーツ万能、

徳高望重キラキラボーイズandガールズを人間レベル90とすると、彼は人間レベル2ってわけだ。

なんで1じゃなくて2なのっかていうと、それを自覚しているからなんだってさ。

彼はそんな自分の友達さえも人間レベル2だって冒頭で言っちゃうんだけどずいぶんひどいもんだよね。

まあみんなそうやって小さなピースから気休めの安心を確保して生きていくしか手段がないんだろうね、

弱っちいもんだ。なんてまるで他人事のように平気で私は人を馬鹿にするからもっとたちが悪いよね、

そんなこと言って本当は自分を特別視していたいだけなのに。

だから人間レベル1。じゃなくって、人間レベル2。ちゃんと私も自覚あるからね、てへ。

あ、ヘヤノスミスっていうのはエアロスミスからもじったんだけどわかったかな。

ってまあそんなことはどうでもいいけどさ。



 教室におけるカースト制度みたいなものは結局どこにもあって

目には見えなくても私たちは意識的にも無意識でも周りにラベルを貼って生きてる。

私たちはその子の何を知っているかもまともに知らないまま勝手にラベル付けをして、

その勝手なイメージから外れた行動や言動をその子がすると勝手に違和感を覚える。

客観的に考えるとかなり理不尽で身勝手なことだけど、

相手のイメージを自分の中に位置付けるというのは実際に必要なことだし

人間誰しもやっちゃうことなんだろうね。

例に漏れず私も。

そして私たちは自分たちにもラベルを貼る。

ラベルっていうか、私はこの線は超えちゃいけませんよーっていう境界線。

人間関係をうまくやっていくにはこれって結構大事なことで、

これを完全に無視して自由に生きられる人はそうそういないよね。

つまり私は、できる限りの自由を手にするためにはいくつかの制約をクリアしなきゃいけないんだろうなと女子高生なりの見解をまとめてみるわけです。

わかりやすく大胆にいうならば、

超大人気性格きつめのレオナルドディカプリオが君臨する教室の中で、底辺ヘヤノスミス族が何かの拍子に大勢の前で調子に乗ってそのレオ様をこけにするなんてことがあったら、そのヘヤノスミス族は今まで以上に生きづらくなると思わない?

つまり私たちはラベル付けをすることで私たち自身を生きやすくできる、まあそんな世界自体が窮屈だよね。



 まあよくある本なんかに出てくるようには実際みんなも気にしていないだろうけど、

みんなを一般的っていう型に当てはめようとする人が多いのは確かなんじゃないかな。

人の少しはみ出た部分を取り上げて話題のタネに育てる。

少しでも型から外れればあの子は変だとレッテルを張ることで自分はそうでないと安心するし、

うまく生きていくための糧になる。

そうしてみんなは飛び出た部分をどんどん削られていくし削っていく。

でもそれじゃあつまんないんだよ、教室にみんながいる意味がないじゃない。

ってこれもあるひとの受け売りの言葉だったりするんだけどね。



 そんなこんなで女子高生なりに語ってみたりしちゃうんだけど

私の話なんて所詮まだ何も知らない子供の話でしかなくって、

こんな言葉影響力なんて鉄の塊を動かそうとするアリのようなもので、

重さだって人間レベル2ぐらいの重さしかないんだろうけどね。

(・・・ってちょっとは否定してよ。)

まあそんなわけで私がこれからする話にこれを読むのに費やすだけの価値があるなんてこと

私は言えるわけがないし、なんならこの話を続けたところで大したオチも進展もあるかわからないんだけどそれでもよければこんな戯言を読んでみればいいんじゃないかな。

(・・・って読んでよ。)


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