発覚
今日は十二月二十二日
今年もあと九日、この五十年度は、魔の五十年度である。
由美子が家出して三ヵ月半、今では由美子に対して腹も立たなくなってきた。
我が子を残して平気でいる女、二人の子供達を抱えて苦労していると言うのに。
この三ヶ月間、家計をやってみて、どうして由美子は多少なりとも金が残せなかったのか?
私がやるとかなりの金が残っていく。
事実は、由美子がこっそり実家に仕送りしていたらしい。
実家が困っている事を相談してくれたなら反対などするものか・・・
私の前でも時々、妻の母親が家に来ては
「悪いけど今月もお金を工面してくれないかな?」
相当 妻の実家は困っているんだと思って
「少ししか渡せないけど」
「わるいねぇ」
お金を渡すと帰って行く。
でも、そんな事はどうでもいい!
それよりも、由美子が黙ってダイヤモンドの指輪など買った事だ。
金の支払いもせず・・・
他には、私の気が付かない内に私のラジオ、時計、ゴルフセットを質屋に入れ金にしていた。
何が何だか分からず、質屋からの電話で知らされ分かった、そう言えばこの前、電話代が未納のため止められてしまったことがあった。
あげくの果て家出をし、真由美は生活に支障が出るから帰され。
まったく何を考えているのか・・・・・