孝の気持ち
もう妻をもらう気もない、妻は一人で良い。もちろん、浩一・真由美の母親も一人で十分だ。
何故なら、この世の中で一番、愛した女性。それに二人の子供達の母親、母親が二人も居たら、あとで子供達が困るに決まっている。
子供達が大きくなったら、きっと母親を尋ねて行くだろう。どんな母親であろうとも二人の子供達の母親には間違いないのだから。
とっても悲しい事だけど仕方がない。
今、出来る事は子供達にとって、どうしたら一番幸せか?を考えるだけ。
自身の考えなど子供達にとってはどうでもいい。
他人は、一日も早く新しい奥さんもらえと言うけれど、妻は一人でいい。
今、良くしてくれる女性が居るが、由美子ほど愛する事が出来ず身を引いてしまった。彼女には悪い事をしたと思うが、浩一・真由美の幸せだけ考えていればいい。
そして仕事を一生懸命してればいい。
昔の考え方をしていれば、子供達が可哀想と他人は言う。
浩一・真由美が大人になった時、きっと私の気持ちを分かってくれる時がくるだろう。
子供達の事だけを考え、子供達の幸せを考えるなら私の考えなど通用するはずがない。
小さな頃から親から離れ、どれだけ家に帰りたかった事か・・・
いたたまれない気持ちになる。




