事故
十二月十三日、酒に酔って車を運転し、他人の家のブロック塀に突っ込んでしまい足に軽い怪我をしてしまった。この騒ぎで この家の人達が出て来た、そして相手との話し合いで警察沙汰にはしないで、すべて弁償すると言う事で許してもらった。その晩は車を置かせてもらいタクシーで帰った。あ~、一度に金と車を失ってしまった。 そして家に着き、しょんぼりと玄関を開け部屋に入り母に
「ただいまぁ……」
「あら?なに?どうしたのそれ」
「酒飲んで 車乗って…人ん家の壁に突っ込んじゃって〜 まいっちゃった」
「まいっちゃったじゃないよ!飲んで運転するからそうなるんだよ!人でも跳ねたらどうすんのこれから」
などと母にグチグチと小言を言われ、私はまったくその通り 面目ないと反省した。
『あっパパ血が出てる』
浩一は大して気にも止めてる様子はない。
そして… 静かに今日の出来事を一人考えていると、二人の子供を抱えていると言うのに私は何をしてるのか、こんな事をやってしまってどうするのか?
頭の中は、それだけでいっぱい、これから先どう進んだら良いか眠れず考え反省する。
子供達が親をどれだけ慕っているのかは痛いほど良く分かる。
ふと思い出し今頃、由美子は何処かで気楽に好き勝手な事をしているのかと思うと腹が立ってくるが でも、クヨクヨ考えていても仕方がない。
今はこれから精一杯、仕事をして少しでも明るくしなければ子供達の気持ちまで暗くなってしまう。
今まで一生懸命仕事をしてきたのに馬鹿なことをしたために流した汗や涙は全部消えてしまった。
来年こそは良い年であるように祈らずにはいられない。
[可愛い子供達よ!元気で明るい素直な人に成長してくれ]