夏休み②
子供達は夏休みに入った。
今日は、友人、平田と金沢と会う約束をした。
「あー久しぶりだな」
「お前らと会うの何ヶ月ぶりかな」
「もう、だいぶ会ってないだろう?」
「子供達は元気か?」
「あー元気だよ!もう子供達は夏休みに入ったよ」
「子供達をいつ迎えに行くんだ?」
「今度の三十日(七月三十日)に行こうと思う」
「そうか」
「今年の夏休みは、終了まで子供達と一緒に過ごそうと、ずっと前から考えていたんだ」
「出来るだけやってみるがいい!」
『やれるだけやってみろ!」
そう言われて実行に移す事に決めた。
「これで上手く行ったら、来年は、こっちの小学校に入れて、親子三人で楽しく過ごそうと計画を立てているんだ」
「そうか、大変かもしれないが頑張ってみろ!」
私は、やれるだけやってみようと思い、三十日、子供達を迎えに行った。
子供達が居るからと言い仕事を休む訳にいかない。
朝五時に起きて、二人の子供達の朝食を用意し、お昼に食べるようにとお弁当も作った。
「お前達、パパ仕事行くからな、ご飯あるから食べるんだぞ」
「うん、分かった」
「いってらっしゃい」
幼い二人を残して家を出るのはとても辛いが、七時に家を出て仕事に向かった。
仕事をしていても家に残してきた子供達の事が心配で、一時間おきに家に電話を入れ子供達の声を聞いて安心した。
二日目も昨日と同じように、朝食とお弁当を作り、七時に家を出た。
今日は、台風七号が近付いていて、雨風が強く大荒れの天気。半日で仕事を切り上げ急いで家に帰った。
この雨の中、家の近くのお菓子屋さんの所で、浩一と真由美が帰って来るのを待って居た。
子供達を連れ家に帰り部屋に入ってみると、押入れの中から、タンスの中、ベットの上、畳みの所まで色々な物が出されてあり、お弁当も食べ散らかしてあって足の踏み場もないほど散らかっていてビックリした。
「 お前達二人は~!こんなに散らかして・・・」
『・・・・・』
二人を呼んで怒ったが、直ぐに怒る事は私が悪いと思いやめた。
怒るのをやめると、浩一は自分の机を片付け始め、真由美も部屋の片付けを始め、子供達は子供達なりに、父の言いたい事を察知したようだ。
しかし、たった二日間でこんなになってしまっては、この先が思いやられる。
三年生の浩一・一年生の真由美、まだ子供達だけで留守番させるのは無理なのだろうか?
上手くいったら、来年には三人で生活しようと考えていたが、無理かもしれない。
八月十三日~十八日 母、兄妹、私達三人は、福島へ、私の生まれた所に六年ぶりに里帰りした。
『ここが、パパの生まれた所なの?』
「そうだよ、ここの山で良く遊んだよ」
『そうなんだ』
「浩一は小さい時 来た事あるんだぞ」
『僕、覚えてないよ』
皆で色々な所へ行った。
そう言えば、六年前、真由美が由美子のお腹に居た時、一緒に来た事を思い出した。この時は由美子も嬉しそうで、もの凄く楽しかったに違いない。
浩一・真由美と過ごした二十日間 本当に幸せだった。しかし考えなければならない事も・・・
やっぱり、浩一も真由美も、もう少し大きくなるまでは一緒に生活するのは難しい。可哀想な二人の子供達
もう少しの間 孤児院での生活 我慢してくれ。
そして今日、子供達を孤児院に送って行った。
次、会えるのはいつだろう?
『パパ、孤児院の運動会 絶対来てね』
「分かった、必ず来るよ」
『約束だよ』
「約束な!」
「じゃ、パパ帰るからね」
二人の子供達に別れを告げ、孤児院をあとにした。




