表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
人生航路  作者: 智楼
19/63

子供達と我が家へ

七月二日(土)

今日は、仕事を休んで、子供達の所へ行き外泊許可にサインを済ませ、一緒に我が家へ帰って来た。

しばらくぶりに子供達を見た時、大きく成長していた事に驚く。

可愛い子供達、この世に二人しか居ない子供達、二人の顔を見ていると目から涙が出てくる。

〔男らしくなった浩一〕

〔可愛い女の子になった真由美〕

〔少し難しい事を言うようになった浩一〕

〔字が読めるようになった真由美〕


一日も早く、この子供達と生活を共にしたい、この子供達のために一生懸命働いて、この子供達の成長を、この目で見つめたい。私は、そう思っていた。


沢山のご馳走を買って、三人で食べ、お風呂に入り楽しい夜だった。この夜が長く続いたら言う事がないのだが・・・・・

次の日の朝

「お前達 朝ご飯だぞ〜」

『はーい』

楽しい朝食、浩一と真由美はいっぱい食べた。

何やら子供達の話し声が・・・

『ねぇ まゆ、このご飯おいしいよね』

『うん!おいしね』

『また今度、作ってもらおう』

『つくって もらおう』

あまりの嬉しさで台所で泣いてしまった。


一日も早くこの子供達と生活したい、そしたら、一生の希望 達せられる、どうか小さな希望を叶えて下さい。

今日は子供達を孤児院に送って行かなければならない。

十一時頃、家を出て途中のレストランで昼食を済ませ、子供達を孤児院に送って行く時・・・

だんだん孤児院に近付いて来ると。

『パパと別れるのイヤだ!』

『家に帰りたい』

『パパ、まゆもイヤだ』

本当なら、私だって嫌だ。

このまま、川越に帰ろうと思ったけれど、川越に戻ったら明日から仕事が出来ず、もう少しの辛抱と自分に言い聞かせ、二人の子供達の手を握りながら車を走らせた。

もう少しの辛抱と思ったものの、あと何年 子供達を孤児院に預けるのか・・・


孤児院に着くと、しばらくの間 子供達に会えないなーと思うと泣きたい気持ち、しかし、子供達の前で泣く訳にはいかないとグッと涙をこらえた。

子供達に別れを告げ車を走らせようとした時・・・

浩一と真由美は、いつまでも、車が見えなくなるまで大きく手を振っていた。

二人の顔には、寂しさがあるのが分かった。

浩一・真由美 ゴメン!

馬鹿な親を持って、お前達が可哀想で仕方がない。目から大きな涙が流れ落ちる。

誰も居ない所で、大きな声で二人の名前を叫んだ。

浩一・真由美 どうかこの父親を許してくれ!

元気で大きく明るい子供になってくれ!

これからも一生懸命頑張る。


 


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ