子供達と我が家へ
七月二日(土)
今日は、仕事を休んで、子供達の所へ行き外泊許可にサインを済ませ、一緒に我が家へ帰って来た。
しばらくぶりに子供達を見た時、大きく成長していた事に驚く。
可愛い子供達、この世に二人しか居ない子供達、二人の顔を見ていると目から涙が出てくる。
〔男らしくなった浩一〕
〔可愛い女の子になった真由美〕
〔少し難しい事を言うようになった浩一〕
〔字が読めるようになった真由美〕
一日も早く、この子供達と生活を共にしたい、この子供達のために一生懸命働いて、この子供達の成長を、この目で見つめたい。私は、そう思っていた。
沢山のご馳走を買って、三人で食べ、お風呂に入り楽しい夜だった。この夜が長く続いたら言う事がないのだが・・・・・
次の日の朝
「お前達 朝ご飯だぞ〜」
『はーい』
楽しい朝食、浩一と真由美はいっぱい食べた。
何やら子供達の話し声が・・・
『ねぇ まゆ、このご飯おいしいよね』
『うん!おいしね』
『また今度、作ってもらおう』
『つくって もらおう』
あまりの嬉しさで台所で泣いてしまった。
一日も早くこの子供達と生活したい、そしたら、一生の希望 達せられる、どうか小さな希望を叶えて下さい。
今日は子供達を孤児院に送って行かなければならない。
十一時頃、家を出て途中のレストランで昼食を済ませ、子供達を孤児院に送って行く時・・・
だんだん孤児院に近付いて来ると。
『パパと別れるのイヤだ!』
『家に帰りたい』
『パパ、まゆもイヤだ』
本当なら、私だって嫌だ。
このまま、川越に帰ろうと思ったけれど、川越に戻ったら明日から仕事が出来ず、もう少しの辛抱と自分に言い聞かせ、二人の子供達の手を握りながら車を走らせた。
もう少しの辛抱と思ったものの、あと何年 子供達を孤児院に預けるのか・・・
孤児院に着くと、しばらくの間 子供達に会えないなーと思うと泣きたい気持ち、しかし、子供達の前で泣く訳にはいかないとグッと涙をこらえた。
子供達に別れを告げ車を走らせようとした時・・・
浩一と真由美は、いつまでも、車が見えなくなるまで大きく手を振っていた。
二人の顔には、寂しさがあるのが分かった。
浩一・真由美 ゴメン!
馬鹿な親を持って、お前達が可哀想で仕方がない。目から大きな涙が流れ落ちる。
誰も居ない所で、大きな声で二人の名前を叫んだ。
浩一・真由美 どうかこの父親を許してくれ!
元気で大きく明るい子供になってくれ!
これからも一生懸命頑張る。




