子供達からの手紙
五月十七日 私宛に、生まれて初めて我が子二人から手紙がきた。
封筒の裏には「浩一 真由美より」と書いてある。
浩一の手紙には、学校の出来事などが書かれていて、真由美は、やっと少し字が書けるようになったのか、分からない言葉もあったが、一生懸命 書いた絵も添えられていた。
そして、生まれて初めて二人の子供達に手紙の返事を出そうと思い、何を書けばいいのか少しとまどったが気持ちを書きポストに入れた。
可哀想な二人の子供達。
真夜中に目が覚め、一日も早く二人の子供達を傍にと思い、考え・考え・・考えた・・・
月日が矢のように過ぎて行くが、全然、前に進む事が出来ない。
最愛の由美子と、子供達が傍に居てくれたら暗い気持ちも一度に明るくなる事だろう。
金なんて無くてもいい。
由美子・浩一・真由美が傍に居てくれるだけで嬉しい。
一人で仕事に行き、終わって帰っても誰も居ない家、酒を飲み、飲めば飲むほど涙が出てくる。
毎日この繰り返しは死ぬ思いだ。
由美子から電話はくるけど、常識では考えられない馬鹿げた内容、こんな女に全てを捧げたかと思ったら、情けないけれど、浩一・真由美の母親だ。それに、今でも愛してる女、心の底から愛してる女なのだ。




