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プロロ−グ ネガティブシンキング





―異世界は美しく残酷で、そして鮮やかに人々を飲み込んでゆく―



―これは、それに飲み込まれた人々のお話―
















『脱走なんて出来ないよ』



くじらに飲み込まれたマリオネットが言った。






今思えば、


その日は何だか気分が悪かった。















此処は何処なんだろう。


見たことがある部屋だけど、


毎日使っていた部屋だけど、



はたして本当にこの部屋が、


俺がいた場所なのかは分からない。





何だか、気持ち悪い。









助けてよ。


今すぐ助けてよ。




このままじゃ狂いそうだ。









此処は俺のいた場所じゃない。


そんな気がして、俺はその部屋を出た。




別に自分のいた場所を探す気なんてなかったけど


自分がいなかった場所にいるなんて考えてみると、気持ちが悪くなるだろ




だからただそこから逃げてみただけ…



特にこれという理由はないんだ。





ただ逃げてるだけ…


逃げてるけど、それと同時に救出してほしいって部分もあって、


逃走と救出願望を同時進行で行ってるわけ…





だから君に助けを求めてみたんだけど…


君は内心鼻で笑っただろ?





もうそんな経験はうんざり…


俺は一体何処まで落ちたら気が済むんだろう…










まったく逆のシンデレラストーリー










君がもしこのストーリーのシンデレラだとしたら、



君はヒロインでいることに耐えられるかなぁ…








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