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第四章:目に見える文明

目の前に広がる細い小道を見つめる。思い出せば、すでにいくつもの分岐点を通過してきたし、日もすっかり暮れ始めている。


「気づけば、この森をかなり深くまで進んでいたんだな……」


「それに……モンスターらしきものも全く見当たらない……」


「この森……静かすぎるくらいだ……」


片手で握りしめた、半分ほど食べかけの果実を見下ろす。


「それにしても、なぜかこの毒々しい紫色のリンゴみたいな果物だけで、今まで生き延びてこれた……」


「最初は死ぬかと思った。だが今のところ……まだ生きている。」


(退屈だな……)


周囲の森を見渡し、小さく息を吐いてから、ゆっくりと深呼吸をする。


湿った土の匂い。新緑の爽やかな香り。そして、紫色のリンゴから漂うほのかな甘み。


苦々しい笑みを浮かべる……正直、これが本当に笑顔と言えるのか自分でも怪しいが。


(最初は少し不安だった……だが、子供になるのも悪くないかもしれない。)


少なくとも大人時代より気楽だ。他人のことを気にする必要もなく、寝たい時に寝られ、好きなように動き、遊べる。


「早く大人になりたがっていた過去の自分を後悔するよ。」


「大人になれば、何かが変わると思っていた。」


「もっと良い人間になれる……違う自分になれると信じていた。」


「……だが現実は、何も変わらなかった。」


僕は再び細い小道を歩き始める。


黒いパジャマのポケットに手を入れ、公園を散歩するかのようにリラックスして歩く。ここが未知の世界だということは忘れ、ただの夕方の散策だとでも言わんばかりに。


西の空で太陽が沈み始め、オレンジ色の光が地平線を染める。東の空では、二つの月がぼんやりと姿を現し始めていた。


「この小道……結局どこまで続いているんだろう?」


急ぐことなく、歩みを進める。体は小さいものの、不思議と想像していたほど疲れを感じない。子供の身体は、確かにエネルギーに満ちているのかもしれない。


太陽が沈み、オレンジ色の光が葉の隙間から漏れ、僕の前に長い影を踊らせている。


突然、視界に今までとは違うものが飛び込んできた。


木々に囲まれていた道が、そこで途切れている——遠くには広大な草原が広がり、石で造られたらしい壁が見えた。


「街……かな?」


僕は、森の一番端の木のところで足を止めた。


(ふむ……この姿じゃ、確実に不審者扱いだよな)


遠くから様子を窺う。門の前には二人の衛兵がいる。日が暮れかけているせいか、あたりはしんと静まり返っていた。


(行くべきか? もし入れてもらえれば、当分の間、居場所を確保できるかもしれない……)


僕は、その最後の木の下で立ち止まった。これ以上は進まない。ただ、森と草原の境目に突っ立っているだけだ。


(……この開けた草原を、200メートルくらい歩いて渡って、いきなり衛兵に会うのか?)


(絶対、怪しい子供だと思われるよな。服だってパジャマのままだし)


ここからでも見える。門の前では、二人の衛兵が槍を持って立っていた。もうすぐ日が沈む。彼らの影が、地面に長く伸びている。あたりは静かで、少し不気味なくらいだ。


草原の方から、夕方の風が吹いてきた。ひやりとする。


結局、僕は木の根元にぺたんと座り込んだ。遠くの街の城壁をぼんやりと眺めながら、考える。

第4章では、彼がこれから何をするのか、何か予想できるでしょうか?正直に言うと、第5章で何を書くかまだ少し迷っていますが……それでも頑張って書いてみます!

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