第七十四話(?) 第二章あとがき
【注意】
この話(?)はゲロムスの遺児第二章のネタバレを多分に含んでおります。「ネタバレ踏みたくないぜ!」という方は第一章~第二章をお読みになってから読んで下さりますようよろしくお願いします。
また、ゲロムスの遺児本編では和製英語やアラビア数字などを使わない、といった縛りを設けておりますが、ここでは特にそういった縛りはせず、またメタ的な発言もします。ご了承下さい。
はい、恒例行事です。作者の粟沿曼珠です。ゲロムスの遺児第二章を読んでいただきありがとうございます。
飽く迄自分が見た範囲の話ではありますが、こういうあとがきを書いていらっしゃる方が一人もいなくてですね。いやぁまるで自分が狂人みたいで嬉しくなりますよ。
さて、本題に戻りましょうか。
ゲロムスの遺児世界には『魔獣』っていうトンデモ生物が存在しておりますが、新版(一応補足しておきますと、今書いているのは改訂版です。コレの一個前のバージョンです)を構想している際に「思えば魔獣との戦い全然ねーじゃん!」って思い、第二章はこのようなストーリーとなりました。
そしてそれと同時に、ミーリィの謎について少し触れる章でもあります。
当たり前っちゃ当たり前ですけど、ミーリィの謎はゲロムスの遺児のストーリーでむっちゃ重要な要素の一つでしてね。
言うなれば、第二章はゲロムスの遺児のストーリーの大きな転換点の一つなのです。勿論この謎はいずれ明らかになりますので、色々と考察して、そして実際に謎が明らかになる瞬間を楽しみに待っていただけたらなーと。
ではここからは解説・補足・裏話タイムです。
・ボスカルの獣
第二章の最大の敵にして、未公開分のゲロムスの遺児全編を通じて最強クラスの存在である魔獣、ボスカルの獣さん。一番気に入っているのは名前ですね。
実際に公開したらまた触れると思うんですけど、元ネタは未公開の某自作のとある敵なんですよ。と言っても全体の一割にも満たないんですけどね。
その作品には二つの頭を持つでっかい獣がいましてね(没になりましたが)、その名は「インヴェンション」。察しの良い方は分かると思いますが、名前の由来はクラシック音楽のインヴェンションです。
没になったその子から色々と広げていった結果生まれたのが、ボスカルの獣でした。
新版時点ではインヴェンションとかなり似ていたんですよ。ボスカルの獣は最初から頭は一個だけでしたが、見た目が特に。
ただ書いているうちに作者のテンションがぶち上がりましてね。いやー書いてて凄く楽しかったんですよ。
そうして盛りに盛ってしまった結果が、今のボスカルの獣です。
単に狡猾なだけで無く、無数の鳥を展開して索敵し、正確な超遠距離をする。体は剣になるし大砲にもなるし戦車にもなるし列車砲にもなる。自身から生み出した小さな魔獣をミサイルのように扱うこともできる。変化の魔術を大地や街に行使し、それを変形させて攻撃してくる。
当初のボスカルの獣はめっちゃ強いって訳じゃないんですけど、改訂版のボスカルの獣は余裕で最強クラスに入ります。
というか、ボスカルの獣に勝てたのはウルスがヴェネツィアみたいな場所だったからと、冷気の魔術を使えるミーリィがいたからなんですよね。その二つが無ければ殆ど勝ち目はありませんでした。そのくらいボスカルの獣はヤバい奴です。
・マート・フィルス
エトロンの統治者、マート・フィルスさん。
統治者ってのはその名の通り国のトップですな。ただ彼一人だけじゃなくて、複数人で構成されています。まあ今回のストーリーでは全員出す意味なんて無いので、マートしか出しませんでしたが。
実は当初は全員出す予定だったんですよね。マート含め自国の為ならあらゆる手段を尽くすクソ野郎共ってキャラで。
ただ、クソなキャラにするより真っ当なキャラにした方がええなーと感じて、今の善人マートさんが誕生しました。
元々は『マート・フィレンツ』って名前でした。ただ「なんかイタリアっぽいなぁ」って理由だけで今の名前に変えました。我ながら何故。
最後に一つ。彼は新版では死にませんでした。何故死んだかった? 殺した方が美しいからです。
・ヴォレオスの猟獣
今回出番のあった組織、ヴォレオスの猟獣さん。
魔術師の時代に生まれた組織で、魔獣信仰のカルト宗教である昇天の民の対処がメインでした。ヴォレオスはその発祥の地ですね。
魔獣討伐の組織ということもあって、戦車とかの兵器を揃えております。その為、完全な魔腑を持つ(=魔術師である)ことが半ば前提のファレオとは違い、そうでない人も大勢います。
基本的に魔獣との戦闘では勝ちますが、今回は流石に相手が悪かったですね。ああも賢い魔獣はそうそう現れませんから。
・シャール・ウェイス
遂に出ました、謎のオッサン。
魔術師の時代の魔術師で、彼の言う通りミーリィの魔腑の本来の持ち主です。
魔術師の魂は死後魔腑に移り、そこで永遠とも言える時間を過ごすことになります。彼もその一人です。
最初はいなかったんですけど、新版を書くに際して追加しました。当時はシャール・ウェイスではありませんでしたが。
不思議なキャラですよね。ミーリィを心配するような言動を見せる一方で、ミーリィには自分を、即ち「殺しの意志」を受け入れろと告げる。果たして、彼は敵か味方か。
彼とミーリィの関係はゲロムスの遺児のストーリーの大きな柱の一つですので、注目していただければと。
とまあ、今回はこんな感じで丁度良いでしょう。他にも触れられる箇所はありますが、それに関しては幕間パートでやります。お楽しみに。
ちなみに疑問点は答えられる範囲で答えることができますので、気になった方は一声掛けて下さい。基本見落とすことは無いと思うので、答えなかったら「あ、触れちゃマズい奴か」と察して下さい。
自警団おねショタ世界戦争系ハートフル曇らせ残酷冒険ストーリー、ゲロムスの遺児。ミーリィ達は北へと進み、クァヴァスへと突入する。そんな第三章のタイトルは、『白熱の冷海』。
そこは金と欲と戦に溺れた者達の地。悩みや苦しみを抱えた三人は、彼の地で何を見て、何と戦うのか。第三章も乞うご期待。
ではこの辺で、改めまして、ゲロムスの遺児第二章を読んでいただきありがとうございました。
——ゲロムスの遺児作者、粟沿曼珠




