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04 お願い


 たっぷりと時間を掛けてヤルことヤッたおかげなのか、


 なんだかスッキリしたご様子の女王様。


 ようやくまともなご挨拶が出来ました。



 と思ったら、


 今度はおねだりタイム。




「アマツさんもいけないのですよ」

「この国に来たのにお顔も見せずご挨拶も無く」

「こんな可愛らしい娘さんをおあずけにしたままなんてあんまりです」


 申し訳ありません、女王様。


 お呼びとあらばいつでもコレを連れて馳せ参じますので、どうか御容赦の程。



「メリシェラさんも、ヴェルネッサさんに御用のある時以外でも、いつでもいらしてね」

「イオタさんもナナミリスさんも、王都訪問の際は是非いらしてね」


 アマツ家、家族一同、これからよろしくお願いします。



「本当に、いつでもいらしてね」

「最近、フォリスさんは精霊さんに掛かりきりですし」

「サイリさんはよろず屋さんのお仕事でお忙しいようですし」

「カミスさんとモノカさんは、見ていられないくらいに熱々ですし」

「私も寂しくて……」


 えーと、ライクァさんとは。



「先日、もっと真面目に頑張りなさいって叱られたばかりなので……」

「これでも結構頑張っているのですよ、私」


 あーアレですね、犬も食わない方のアレ。


 まあ、一般人を拉致してきちゃうくらいに心配してくださる方々が周りに大勢いらっしゃるようなので、


 その皆さんにもどんどん甘えてストレスを溜めないようにしてくださいね。



「ごめんなさい……」



 ---



 大変に気さくな女王様でした。


 いや、さすがにあのご様子は私室だからこそ、ですよ。


 謁見の間とかでは、頑張って正気を保っておられるそうですし。



 しかしなんと言いますか、めっちゃゴージャスな方でしたね。


 俺もハグされたかったな……




「いつでも代わってやる……」


 いや、あのポジションはメリシェラちゃん専任だから。


 ってか、俺なんかが調子に乗ってアレしちゃったら、


 ライクァさんから捻り潰されちゃうから。



「是非見てみたいね、それ」


 ちょっと、冗談でもそういうこと言わないでくださいな。


 身長2.5mオーバーの恵まれた身体を極限まで鍛え上げたハンパ無い武人ですよ、ライクァさんって。


 そんでもってツァイシャ女王様の守護に生涯を捧げた最強のボディガードなんですから。


 俺なんかマジで捻り潰されますって。



「覚えとく」

「イザとなったら、ツァイシャ女王様に仲介お願いするから」


 本当、堪忍して……



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