ナイトクラブでパーティー2
マックスとノアがナイトクラブについた時、もう店内はかなり混み合っていた。
マックス「盛り上がってるじゃーん」
ノア「……」
女「ねぇふたりとも今来たとこ?こっちで一緒に飲まない?」
知らない女がマックスに話しかけてきた。
マックス「わぉ!もちろん!」
ノア「俺ちょっとトイレいってくるわ」
マックス「逃げたり、ぬけがけしないでよね」
マックスがノアを睨んで言った
ノア「…わかってる」
ノアはトイレへむかった。
ノア(あーあ、帰りたい…ん?なんか真ん中のカウンターやたら人が集まってんな…だれか有名なやつがきてんのかな。まぁいいや)
ノアがトイレに入ると洗面所で2人の男がタバコをすいながら話していた。
男「あのカウンターにいる青いドレスの女、やばいな」
男「すっげー美人だな。でも相当奢らせてるぜ、ビッチなんじゃね」
男「そろそろ酔っ払って持ち帰れんじゃねーかってみんな必死だもんな」
ノア(へー。だから人が群がってたのか…どうせ胸がデカくて化粧の濃い女だろ)
ノアはトイレから出てもマックスのところに戻る気になれずトイレ近くのカウンターで一杯ワインを頼んだ。
同じ歳ぐらいの男の店員がカウンターから話しかけてきた。
店員「おひとり様ですか?冴えない顔をしてますね」
ノア「いや、友達ときてる。でも、いまいち気分が乗らなくて」
店員「真ん中のカウンターにいい女がいるらしいです。お陰でここのカウンターはヒマですよ。お客様も見てきたらどうです?気分があがりますよ」
ノア「ひとに酒を奢らせて遊び歩く女がいい女か?」
店員「おっと、きびしいな。どんな女ならいいんですか?」
ノア「そうだな…」
ノアの頭に、ふとララの顔がうかんだ。
ノア(いやいや、だめだろ…)
ノア「気が強くても自分にだけはたまに甘えてくるとか、意志が強くてがんばれるような子がいいな。」
店員「ツンデレってやつですか?」
ノア「まぁね。あと、俺は独占欲が強いみたいだから遊んでる女はダメだね。他の男と比べられたり一緒にされたくない」
店員「お客様ぐらい、いい男でもそんなふうに思うんですね」
ノア「まぁ、男なんてみんな…同じだろ」
ノア(結局、皇子だってただの男なんだよ…)
▲△▲
ララが店のカウンターに座るとすぐに知らない男が話しかけてきた。
男「そのドレスすごく似合ってるね」
ララ「……(ニコニコしなきゃいけないんだっけ)」
ララは微笑んだ。
男「!!!…まだ何も飲んでないの?ごちそうさせてよ、何飲む?」
ララ「(お酒の種類なんてわからないよ)…なんでもいいです…」
男(…こんないい女に最初に声かけられるなんて、今日はついてるな。…酔わせて連れ出そう)
男「じゃあ…テキーラにしようか!」
次から次へと男が話しかけてきてララにお酒をごちそうしたがる。
もちろん店員が出すのはジュースなのでララはまったく酔うことはないが、そろそろトイレに行きたくなってきた。
ララ「…ちょっと洗面所に行ってきます」
ララは店内のトイレへむかった。