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番外編➁[佐藤と四尾]

 これは、四尾と佐藤が高校卒業後のとある日の譚である――

「佐藤・・・俺らって、なんで台所に置いてある調味料みたいな名字なんだろうな?」

『いや、そんなことを俺に尋ねられても分かんねーよ』

「そうだな・・・。佐藤に聞いても分かるわけね―もんな・・・」

『おい、その言い方は棘があるというか悪意があるんじゃないか・・・』

「悪意なんてものはないぞ。ただ俺らみたいな馬鹿には分かるわけねーよなって思っただけで・・・」

『まぁ、俺達ってたしかに馬鹿というか阿呆なのかもしれないけど・・・って、そんなくだらないことばかり言ってる暇ないじゃないか!遅刻しちまうぞ・・・』

「まじやんけ・・・。もうそんな時間だったんだな」

『そんなことは後からいくらでも好きなだけ言えるから、とにかく急ぐぞ・・・』

「そうだな。鍵は佐藤が持ってるよな?」

『あぁ・・・。俺が戸締りとか確認してる間に四尾は靴でも履いて待っててくれ・・・』

「・・・よし、靴は履き終わったけど佐藤は・・・って来たな。窓とか大丈夫そうか?」

『大丈夫そうだったぞ。じゃあ行くとしますか・・・って、左右の靴の柄が違うじゃねーか佐藤!?なに小学生みたいな間違いしてくれてんだよ・・・』

 遅刻するか否かギリギリの時間に家を出て行く四尾と佐藤の二人。

 大学生になった二人の見慣れてきた光景がそこにはあった・・・・・・。


お読みいただき有り難うございました。約50話ほどという短い期間ではありましたが本当に有り難うございました。また、何かの縁でお読みいただける機会がありましたら宜しくお願いします・・・


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