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異世界デバッガのベリーイージー冒険譚  作者: イ尹口欠
カタリナ・リィン

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 薬草を傭兵ギルドに納品してから、宿に戻った私たちは〈クレンリネス〉で身綺麗にしてブロック肉を厨房にひとつ渡して調理を頼みました。

 食べきれない分は差し上げるということで、タダでイノシシのステーキをいただけることに。

 いやこれが絶妙な脂身の甘さと、赤身の重厚な味わいがたまらない一品でして、肉のポテンシャルの高さを十分に堪能できました。

 きっと素人がテキトーに焼いてもそれなりの味になるでしょうけど、プロが調理したステーキはさすがとしかいいようのないもので大満足です。


 さて習得した魔術は一通りモノにできたと思います。

 リナリーは「また1日で……」とやさぐれ半分、あきれ半分といった感じでまあいつも通りなんですが、イノシシステーキを食べたら一発で気分を良くしました。


 さてステータスの確認をしましょうか。


《名前 サトコ 種族 人間族 年齢 29 性別 女

 称号:異世界のデバッガ

 レベル 6 筋力 9 敏捷 9 精神 22  感知 12

 【若返り(15歳)】【身体能力強化】【精神能力強化】

 【魔力感知】【魔力操作】【重剣】【光魔術】【闇魔術】

 【地魔術】【水魔術】【火魔術】【風魔術】【デバッグツール】

 〈ライト〉〈ヒール・ライト〉〈キュア・ポイズン〉〈フィジカル・ブースト〉

 〈グラビティ・バインド〉〈センス・イビル〉〈マインド・プロテクション〉〈マナ・ドレイン〉

 〈ストーン・ハンマー〉〈ドロップ・サンド〉〈トンネル〉

 〈ウォーター・スピア〉〈クリエイト・ウォーター〉〈ウォーター・ウォーキング〉

 〈ファイア・ランス〉〈ファイア・ブラスト〉

 〈ウィンド・セイバー〉〈ブロウ・ウィンド〉〈ホバリング〉

 〈クレンリネス〉〈ヒート・レイ〉〈ディメンション・プリズン〉

 〈サンド・ストーム〉〈スワンプ〉

 〈ファイア・ストーム〉》


 順調にレベルアップして現在レベル6です。

 能力値も伸びてきていますが、伸び率はイマイチですね。

 レベル22で精神100以上というリナリーの破格のステータスを横に見ているので、平凡な値にしか見えません。

 どこかで急成長でもするのかな?


 さて魔術がたくさん増えています。

 注目すべきは剣での戦闘能力を向上させる〈フィジカル・ブースト〉、光属性と闇属性の複合魔術〈ディメンション・プリズン〉ですね。

 特に後者は空間魔術。

 つまり亜空間収納や転移魔術などと同じカテゴリの魔術です。


 しかし亜空間収納や転移魔術は禁呪に指定されており、魔術師ギルドには置いていないそうです。

 確かに泥棒し放題、密輸し放題の危険な魔術ですからね。

 傭兵の立場で習得できるのは〈ディメンション・プリズン〉くらいのものだとか。


 なお相変わらず火属性の絡む魔術は練習していません。

 今回習得した〈ヒート・レイ〉は射程が長いため火災の危険が大きく、〈ファイア・ストーム〉は名前からしてヤバいですしね。


 空に向けて放つという手もなくはないのですが、あまりにも目立つことが予想されるため保留となっています。

 ピンチに陥る前に試しておきたいのですが……こればかりは仕方ないでしょう。


 おっと【重剣】についても触れておかねば。

 これは傭兵ギルドの教官殿から教わったパワー重視の剣術を実戦で試したことで変化したのだと思います。

 熟練度+200%が効いているのは確実で、習得までの労力が単純に3分の1になっているわけですからチートですね。

 まあ数多のVRMMOで武器を振るい魔法を操ってきた私ですから、実際に剣術を習った場合にも未経験ではない、というのが大きいのかも知れませんね。


 さて有用な魔術は一通り覚えたので、明日からは本格的に傭兵として仕事をしていくことになります。

 この街を拠点にする気はないので、リナリーの解放はまだ先ですが……。

 一歩、自立に近づきましたね。


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