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 魔導蟲  作者: 七味とうがらし
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異端者

 ここは地方都市ソドムの街のスラム街、不審な四十がらみの男が息を荒げながら物陰に潜んでいる、


黒いブーツに赤い鍔なしの三角帽、その先端には直径10cm位のふっさふさの白い毛玉が付いている、そして赤いコ-トでえらく目立つ恰好だ、見た目サンタOロ-スのような格好である、


 前方から7~8才位の幼女がお使いを頼まれたのか買い物かごをもって歩いてくる、そこへ先ほどの中年が、


「ふぉ~ふぉふぉふぉお嬢ちゃんいいものを見せてあげるよ~」と言いながら赤いコ-トを広げて見せる、中は全裸である そして上下にピコピコ象鼻のような物を振る、するとと一瞬幼女はキョトンとした表情から一変し、


 次の瞬間「キャ~変態だれか~来て変態よ~」事態を確認した幼女は大声で叫んだ、


不審な中年男は物陰に隠れるとリバーシブルコートを裏返して帽子を懐にしまい 町の雑踏に紛れて消えていった。


 このような事件が頻発している との事でギルドに依頼が入ってきている、例の変質者の件だ。


 「今日の獲物も素晴らしかったですよ~ふぉふぉふぉ」 赤い服の中年が呟く。


【おいおい余りのめり込むなよなぁ~ オマエ暗黒面に片足突っ込んでるぞ】


 誰もいないが頭の中に声が響いてきた、この声の主は、私が三十歳を過ぎた頃からたまに聞こえる声だ、


 それは30歳の誕生日を迎えた日、夢の中で「おめでとう今日から君も真の魔法使いの資格を得た」


何でしょう?魔法使い?今も少しは使えるけど、


「私はより良き世界を育む為に魔法使いを導く者だ、そう! 魔法の力を使いこの世界に変革をもたらすのだ!」


これが師匠 G・O・D《グレ-トなおじさん童貞ですよ》さんの声でした


 その時から早10年 最初の内は修行が辛かった とても辛かったのですよ、しかし最近の修行は何故か楽しい、いや、妙な高揚感さえ覚えるようになってきたんです、


「三十路までD T(チェリーボーイ)を貫き通したオマエなら真の魔法使いになれると思ったんだが、先に暗黒面に堕ちそうだなぁ~」師匠が呟いた


 男の名はタカッシと言う、小太りでちょっと禿散らかしたヘアスタイルが哀愁を誘う中年男だ、


「いやぁ~そんなこと言われてもこの精神力の鍛錬法伝授してくれたのは師匠じゃないですかぁ~ これでも精神力かなり鍛えられて、魔法もかなり強力になってるんですよ」 


 師匠G・O・D《グレ-トなおじさん童貞ですよ》さんの精神力の鍛え方はかなり特殊な部類となる、これは精神にストレスを与えて鍛えていく方法なのだが、やり過ぎると違う方向へと迷走し始め精神崩壊してしまうと言う諸刃の剣であるとの事、


 この中年男の精神鍛錬法は他人にピコピコ象鼻を見せると言う事の罪悪感と羞恥心 更に幼女と言うワ-ドにより更に禁忌感のブーストを掛ける荒業なのである、しかし最近魔力の上昇はピタリと止まってしまった。


 それは、見られると言う行為に快感を覚えてしまったからである、ここまで来てしまうと精神力の鍛錬ではなく、完全に趣味と娯楽に成り果てる、


タカッシが次の獲物(幼女)を襲う、


 「ああ~私 幼女に見られてる、 見られてるのね 素敵!ステキよ~お嬢ちゃん もっと もっと私をみて~~」        

ピコピコ象鼻が鼻水を大量に噴射していた。それと同時に頭の中で何かが切れる音が、


 それは大量のβ-エンドルフィンにより魔導蟲の神経節が負荷に耐えきれなくなり神経節が切れた音だった、


 あぁ~コイツはもうダメな奴だ、 なかなかこの試練を乗り切れるヤツいないんだよな、


他のGOD達からよく言われるんだよ、ちゃんと仕事しなさいよって、


大体からして30までDTってのがこの世界には少ないって~の、強い魔法使いの条件は精神力の強い者、そしてこの試練に負けない【自分を抑える事の出来る強靭な精神力】を保事する事が最強の魔法使いへの道なのだが、


さて、また見込みの有りそうなヤツでも探してみるかな、そう言いながらGOD《グレ-トなおじさん童貞ですよ》さんは消えていった

とりあえずここまでUPしたんですがこの先は【転生したら...俺カッパだよ】とリンクする回までこっちの更新はお休みです ネタばれが出てきてしまうので(;´・ω・)

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