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 魔導蟲  作者: 七味とうがらし
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料理?

 セキの言う事はほとんど聞かずにミミとムムがキャッキャ言いながら調子よく作っているようだ、


そして


食卓に何かが置いてある、


全体がこげ茶か真っ黒いものが大量に散乱している、


「これはなにかな?」


ミミとムムが「料理です」と答えた 美味しくなるようにアレンジして作ったと、


「よし じゃあその美味しく作ったと言われる料理はミミとムムの夕飯だな食材に感謝しながら残さず食べてくれ、俺たちは別に用意して食べる事にする、」


「え~こんなの食べられないよ~」二人は言う


「じゃあ食べられない物を俺たちに出そうとしたのか?」


「...」


「とりあえずこれを全部食べなさい、食材を無駄にすると言う事がどれほど罪な事なのかゆっくり味わって食べるといい 話はそれからだ」


「ずっとダイが食事作っていたのか?」ダイに問う


「お恥ずかしい話だが...」


「そうか、これは鍛えがいがあるな」俺が言う、


「うん、そうだね基本からしっかり教えていかないとね、あと人の話はちゃんときかなきゃだめだよ~」


「...」ミミとムム返す言葉もなく黙ってテーブルの上にある黒いものを食べていた、


うん、 この黒い物体を文句も言わず食べてるんだからまだ救いがあるかな と思う俺だった、


ここで言い訳したりとか、黒いものをだべないのであれば俺は旅には連れて行かないつもりだったんだ、大切な食材に敬意もはらえず感謝も出来ないような奴らとは一緒にいたくないってのが俺の本心だからね、


 俺はトラネに希望を聞く、


「トラネお前は何が食いたい?」


「にいちゃん、ぼくも作った料理を自分で食べるから作り方をおしえておくれよ~」


「うむ、いい心がけだ、じゃあお前にはハンバーグの作り方を教えてやろう」


俺は必要な材料を出し手順を教える ひき肉、玉ねぎ、卵、牛乳、パン粉、塩胡椒、チーズを材料として使う


 玉ねぎをみじん切りにして炒める、きつね色になるまでね、用意したパン粉に水を少々加える、それにさっき炒めた玉ねぎとつなぎに溶き卵塩コショウを加えてひき肉によく混ぜこねる、ハンバーグのタネをてのひらに丸めて、乗せたらそれを片手に打ち付けるように空気抜きの作業だ、それが終わったらここでチーズをハンバーグに忍ばせる、形を整えて焼く準備だ、


と思ったらトラネは更にハンバーグのタネを作り続ける、どうやら全員分作るつもりらしい、うん、皆の事も考えてるんだね、この人を思いやる心が料理を上手くしていくんだよ、ミミとムムはこういった人の立場に立つとか人を思いやるって心があまり発達してないんだ、これからの課題だね、


タネを作り終わったので焼くことに、俺が一個見本を見せて焼いた、「この位焼けば十分だ、焼き色はこんな感じね、で次裏面を焼くんだ、弱火にしてふたをする ハンバーグが良く膨らみ全体が焼けて肉汁が出てきたら完成だ、


ソースはセキが出して来た「これは仕事用のソースだからたくさんあるんでつかってみてね、」


セラが付け合わせのニンジンとジャガイモを蒸かして出してくれた、


「さあ焼きあがりました、皆さん試食をお願いいたします、」 緊張しながら俺たちの食べる姿を見ている、


焼き加減は問題ない家庭料理としては十分だ、


ダイが「これは美味いな、レストランでも通用するんじゃないか?」


「ダイそれは持ち上げすぎだ、商売で使うなら大きさが不均等で空気抜きが足りないから空洞が出てしまっている、」


「いやいやそれは子供が初めて作ったハンバーグなんだから...」


「ダイ、俺たちはプロなんだよ、お客様にお出ししてお金を貰ってるんだ、解るよねこの意味」


そう言ってミミとムムの顔を見る、 真剣なまなざしでハンバーグを見ていた、多少解ってくれたかな?と思う俺であった、


「明日の朝もハンバーグにしよう、ミミとムムが作ってくれ、食材は無駄にしない事、解るねその意味は」


「「はい」」二人ハモッて言うのはお約束なのかなと思いながら


「じゃあ明日頼んだよ」


夕飯を食べて一休みしてから風呂に入る、ダイの家の風呂はでかい、ダイが2.3mもある大男だからね、っで俺とトラネが入る、かなり深い湯船だ、トラネは湯船でつま先立ちだった、


 俺たちは風呂から出てセキの部屋でくつろいでいるとそこへミミとムムがセキに教えを乞うてきた、セキ達は台所に行って夜遅くまで練習してたようだ、 俺たちはすぐに寝ちゃったけどね、


  

 翌朝、起きると朝ごはんの準備が出来ていた、ハンバーグだった、サラダもついてスープとパンもあった、普通に何処の食堂にいっても出てくる様なレベルに仕上げられていた、


「うん、普通に美味く仕上がってるね、ちゃんと盛り付けも見栄えが良くできてる、」


「ねえちゃんたち こんなにうまく作れるんだったら最初からちゃんとやればよかったのに~」


「お姉さま方、これは上手に出来ましたね、とっても美味しいです、」


「うん、昨夜練習したかいが有ったね~」


「これは、美味しくできたなミミ、ムムこれなら安心して食べられるよ」


昨日のアレから比べてかなり進歩してるな、ってかやればできる子達だったんだね、


「今朝の朝食は美味しくいただけました、ご馳走様でした、」


ハイタッチで喜ぶミミとムム、ダイが少し涙目でそれを見ている、ちょっとそこの親バカ、落ち着けと思いながら、


「よしじゃあミミとムム今日から下働き丁稚奉公と魔法の訓練の旅に出るから荷物はまとめてあるよね」


「「はい」」


息がぴったりの返事が返ってくる


「じゃあダイ、後の処理全てお任せでいいかな?」


「ああ、先に行って待っていてくれ、テンシンに着いたらギルドに寄ってデイに場所を聞けばいいんだな」


「そうしてくれ、ギルドにはママもいるしな、それにサキとシキもだ、一家全員そろうな」


「そうだな、向こうに行くのが楽しみだ、」


「それじゃ俺たちは一足先に向こうにいってるからな」そういうと


「全員俺につかまってくれ転移する」


そう言うと俺たちはテンシンのギルド、二階のデイの執務室に転移した、




「おじさんただいま~」


「「おじさんおひさしぶり~」」


「デイさんお久しぶりです」


「デイちょっと休ませてくれ」


「デイさん仮眠室お借りしますね」


「初めまして弟のトラネです」


各自挨拶する


「ミミとムムじゃないか久し振りだな、セキとセラもな、シローネはまだ鎧エプロンなのか、っでそのちっこいのがお前の弟か」


「シローネ俺は一休みしたらすぐにでも爺さんとラン、サリーの所に行く、皆はママに挨拶に行ってくれ」 俺とトラネはシローネからオレンジ果汁を出してもらい一休み、


「コージィ、魔力の枯渇での失神はもうないのか?」デイが聞いてくる


「ああ、なんとか失神しない程度だ、かなり体は怠いけどな」


「よし、一休みしたから俺はちょっと行ってくる、トラネをおぶって行く、」


「うん、にいちゃん」


「シローネは後から追ってくれ」


「はい兄者」


俺は飛行魔法で爺さんの家まで飛んだ、


「爺さん、ラン、サリー帰って来たぞ、」


ランが爺さんの手を握りヒールをかけている、サリーがその隣で寝ていた、


ヒールが終わってランと話す、


「帰って来たぜ、俺とシローネが交代でやるからお前たちは酒でも飲んで休んでろ、セキとセラもあとから来るからな、」


「済まないな、少し休ませてもらう、」そう言うランに新商品のブランデーを樽で渡す、


「ラン土産だ、テイスティングも兼ねてサリーと一緒に#飲んで__やって__#みてくれ、」


「ああ、いただくぜ、それで気になってたんだがその子は誰なんだ?」


「紹介が遅れたな、俺の弟のトラネだ」


「初めましてランねえちゃん、トラネです、」


そう挨拶した時にドアが開く、


「遅くなりました今着きました」


走ってここまで来たシローネだった、


「久しぶりだな、シローネ、相変わらず鎧娘なのかよ、」


「えへへ、これ着てないとなんだか不安で、」


「いや、それ着たままの方がこっちが不安になるぜ」 と、互いに笑い合う、


サリーが起きてきた、


「あぁ~みんなひさしぶりぃ~」


「よう、サリー、土産持ってきた、看病は俺とシローネがやるからランとこれ飲んでしばらく休んでくれ、あとでセキ達も来るから、一緒に飯にしよう」


「あ~ブランデーねぇ、いい香りぃ~」


「コージィ、ありがたくいただくぜ、サリー、コップと氷を頼む、」


そう言うと爺さんがぴくぴくと反応してる、


「爺さん治ったら俺がいい酒また持ってくるよ、それまで我慢してくれ」俺は爺さんに騙りかけた、


声の出せない爺さんは眼球を動かしながら酒を飲ませろと合図していたようだが、華麗にスルーしておいた、

爺さんのそんな姿を見て少し俺たちは安堵した、


「ラン、サリー、爺さんあと少しの辛抱だ、夢を見たら身体強化の魔法の練習だ、この火傷の痛みにもずっと耐える爺さんの精神力があればすぐに身体強化も出来るはずだからな」


そう言って励ましていると、扉が開きセキ達がやってきた、


「早かったな、セキ、セラ、ミミとムムはママの所か?」


「そうだよ~久し振りにママに会えたからギルドで話し込んでるよ~」


「ラン俺たちは3日後に出発する、それまで俺たちが爺さんにヒールかけていくから、ランとサリーは休んでいてくれ、」


「いや、オレ達もここで一緒にいるぜ、傍にいないとオレ達が不安になるからな、」


「そうか、じゃあ傍で酒でも飲んでいてくれ、つまみは俺たちが新商品を持ってきたからそれの試食な」


「そりゃ楽しみだ、」そう言ってランとサリーは酒樽を空にしていった。




続く


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