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 魔導蟲  作者: 七味とうがらし
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救世主伝説

 

 この世界には救世主の伝説がある、蒼く輝くプレートアーマーで身を固めクレイモアを軽々振り回し、凄まじい破壊力の魔法を操る救世主、いつも傍らには肩パットが付いて胸元のあいた革鎧を着た猫の獣人がいたこと そして圧政を強いる所にはコーナが現れる

 幾つも伝承を残しながらも何処の出身かもわからない、何処で果てたのかも知られていない


 いつしかミケーネ・コーナは作り物の夢物語ではなかったのだろうかと言われ始めた、が、コーナが又現れたと、一国の兵を全滅させたとの噂が飛び交う、 




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 俺は夢を見た、これはいつものGODさんとの夢ではなかった、ジュン・コーナと言う男の生涯を生きた夢だった、

 その男はこの世界に転生してきた異世界人、朝比奈潤一と言った、男は魔導蟲を移植され各地を回って武器商人として商いをしていた、その時に彼が神話の時代に失われた技術を使いミスリル、オリハルコン、アダマンタイト等の魔法金属を作り出していった、その魔法金属を使いこちらの世界で妹となったミケーネに#白い__・__#フルプレートの武具とクレイモアを託した、村を守る為旅先から転移したが殆ど魔力が無い状態でスタンピードを止めた時にはほぼ相打ちとなり果ててしまった、残されたミケーネはどうなったのだろう、ミケーネの子孫よ、どのような最後だったのか私に伝えてくれないか、


急にGODさんが目の前に現れる、


「あらあらや~ね思念波がとどいたのね~そういうわけだからミケーネの遺産をさがしてきてね~ん」


「あれって本当にあった事なんですか?」


「あらあらや~ねもう忘れちゃったの貴方がこの本を受け取った場所を、そこに石像があったでしょ?あの石像がジュン・コーナなのよ~」


「俺が旅をして偶然立ち寄ったあの村の跡がジュン・コーナの村、って事は俺の先祖の村なんですね」


「ええ、そうなのよ~ここからそう離れていないあの場所ね、」


俺は今の今まで思い出せなかった、しかしGODさんの一言でこの場所を思い出す、


「早速明日調べに行ってきます」そう言って深い眠りに落ちた、


「今日はちょっと予定変更させてもらっていいかな?ミケーネ・コーナの故郷に行きたいんだけど」


「ミケーネって何処から来たのか解らないんじゃなかったの?」


「実はこの近くなんだ、シナノの街から山と谷超えていくとある廃村の所だ、取り敢えずギルドに寄って情報を拾っていこう」


「こんにちは、」入るとギルドを掃除している年老いた竜人の男がいた、竜人の寿命は300才位なので実際の年齢がわからない、


「あの~お尋ねしたいのですが、よろしいでしょうか?」


「なんじゃね?ギルドに御用かな?」


「はい、ミケーネ・コーナとジュン・コーナの事で、」


「ほう、救世主の情報かね?」


「何故にコーナ一族を探るのかね?」ジロリと睨む、


「はい、自分の先祖の事が知りたくて、」


「ほう、君はあの救世主の子孫だと言うのかね?」


「はい、信じられないようでしょうが夢の中でGODと言う方からお告げがあったのです、」


「ん!何GOD様からか!」


「GODさんを知っていると言う事は」そう言いながら爪の先に火を灯す、」すると


「魔法だあああああああ」


そう言いながら竜人の爺さんが爪の先に火を灯して


「「「まっほうのマンボでハ~ッウッ♪まっほうのマンボ~♪まほうのまちは~い~いな ウッ!」」」


セラも一緒にノリノリで歌って踊る、


「貴方も魔法が使えるんですね、竜人の魔法使いは始めて見ました、」


「いや~わるかったのう、色々試す様な物言いで、この頃コーナを名乗る者たちが増えてのう、コーナの遺産を狙うものがいるからのう」


「遺産なんてものがあるんですか?」


「なんじゃ知らなかったのか」


「コーナの遺産と言えば伝説の魔法金属の武具ミスリルのフルプレートとミスリルのクレイモアそれに多くのミスリル、オリハルコン、アダマンタイトの武器じゃよ、売れば一財産どころか人生2~3回ぶんは遊んで暮らせるくらいだぞ」


「そうですか、それでうちの一族はどこにいますでしょうか?それとミケーネの最後はどうだったのでしょうか?夢の中でジュン・コーナに聞かれたのです、幸せに生きて逝ったのでしょうか?」


「それがな、儂にも解らんのじゃよ、最後に見たのが雷鳴の轟く中、山に向かう所で声をかけた時 稲光に照らされた横顔が最後に儂が見たミケーネだったのじゃ」


「俺はジュン・コーナの亡骸には以前会いました、」


「なんじゃと?」


「夢の中でジュン・コーナがスタンピードの魔物たちをすべて屠って相打ちになってしまったこと、それで体が石化して果てたことを伝えられました、それとこの本です、」そう言って2冊の本を取り出す、


「この文字は、ミケーネの字だな、そしてもう一冊はあの変人モローの本か、間違いない、ミケーネの日記だな、」


「爺さんはこの二人に有った事があるのか?」俺が問う


「爺さんではない、儂はこのギルドのマスタードライゼと言う、」


「すまないギルドマスター」


「ああ、旅立つ前はよくここでクエストを受けていたのじゃよ」


「腕のいいハンターじゃった、」   昔を思い出すように言った、


「今血縁関係の人達はこの街にいるんですか?」


「多分居るんじゃろうが、今は名前を変えているからのう」


「やはり救世主と同じ名を持っていると狙ってくる輩がいるからでしょうか?」


「うむ、それでコ―ナの名はこの辺りでは殆ど聞かなくなって久しいのう」


「しいて言えば山の中にある村落に数名暮らして居る者たちが知っているかもしれんのう」


そうドライゼが言ったので俺たちは村落に向かう、


このあたりかな? 炭焼き小屋とその他住居が見れる、


「こんにちは、旅の行商人のコージィ商会と申します」


俺は会社名を名乗り集落に向かい声をかける


「はい、何の御用でしょうか?」


そこには真っ白な髪で何処か見覚えのある感じの17~18くらいの娘がいた、


「私共コージィ商会と申します、食料の販売、買取をしております、何かお役に立てることは無いかと思いましてやってまいりました、」


「家は炭焼きをやっているのですが買い取ってもらえるのですか?」


「はい当然買取もやっておりますので是非ともお願いいたします、よろしければ炭を見せて頂ければ...」


そう言うと小屋から俵を出してきた、


「この俵一つで今までいくらで引き取っていたのでしょうか?ウチなら少し上乗せで買取いたしますよ」 


「銅貨3枚で今まで売っておりました」


「では銅貨4枚でどうでしょう?」


「じゃあそれでお願い致します。」


「商談成立ですね、何俵あるのでしょう?」


「今在庫で10俵程ですが」 言われて銅貨を40枚渡す、それをアイテムボックスに次々入れていく


「魔法が使えるのですか?」驚いたように問うてくる、


「はい、申し遅れました私コージィ・コーナと申します」


「魔法が#使えるほうの__・__#コーナの方ですか、」


「私は後から使えるようになった者です、」


「後から!!それはジュン・コーナ様と同じに...」


「ああ、そうだ、俺たちはジュン・コーナと同じ後天的魔法使いです、」


「失礼だがあなたもコーナ一族の末裔ではないのですか?」


「はい、もとはそうだったのですが魔法が使えない一族なのでコーナの名を名乗ることをやめました、」


「そうでしたか、では今はコーナを名乗っていないのですね?」


「はい、今はただシローネと名乗っているだけです、」


「他にご家族は?」


「父母が居りましたが先月土砂崩れに巻き込まれて...」


「そうでしたか...」


「一つお聞きしたいことがあるのですが、クローネさんと言う方はご存知ないでしょうか?」


「5歳離れた姉がクローネと申しますが10年ほど前にここを出たきり音沙汰もなく生きているやらも解らないのですが、どこかで会ったのですか?」


「俺の生まれた街でギルドの受付嬢をやってますよ、最初貴女にあった時とても雰囲気が似ていると思ったんで、しかも家名を一度も聞いたことがなかったしね,此処に来て家名を名乗らないと聞いてもしやと思ったんですよ」


シローネは涙を浮かべ 「姉さんが...」


「もうここはシローネだけになってしまったのかな?」


「はい...」


「じゃあ、俺たちと一緒にクローネ姉さんの所まで行くかい?」


「よろしいのですか?...」


「俺たちの旅は行商しながらだからちょっと時間はかかるけどね、大至急と言う事であればそれも出来るけど、どうする?」


「今までこの地より出たことがないのです、出来ましたら一緒に旅をしたいです、」


「うん、わかった、一緒に行こう、でもその前にミケーネの生涯を調べないといけないんだ、」


「ミケーネがあれから幸せに生きることが出来たのかを調べたいんだ」


「それは何故ですか?」


「ジュン・コーナが夢枕に立って、ミケーネが幸せに生きたのかを知りたいとの事だったんだ、」


「そうだったんですか...」


「コーナ一族の霊廟にご案内します、来てい頂くのはコージィさんだけにしてください」


「セキ、ラン、セラ悪いがここで待っていてくれ」


「うん、わかった」


「コージィ様、ではついてきてください」 そう言ってかなりの速度で走り始めた、


小一時間ほど走って山の中腹にある洞窟にたどり着く、


「コージィ様こちらです、」そう言って洞窟に入っていく、入口近辺にあった松明に火を付けようとしていたのを代りに俺が魔法で火を付ける、


真新しい二つの墓標の並びにいくつもの墓標があり一番奥に古びた大きな霊廟があった、ミケーネの霊廟だった、


「これがミケーネの霊廟かい?」


「はい、その様に聞いています、」


「ちょっと失礼させてもらいますよ、」俺はそう言って霊廟の扉を開ける、中には綺麗に補修された白に金の縁取りをしたフルプレートアーマーと巨大なクレイモアが飾ってあった、そして日記が数冊、俺は日記を読む、間違いなくミケーネの筆跡の日記であった、


 ミケーネは結婚しこの山間で隠遁生活を送り静かに過ごしたようだ、息子2人と娘1人の子がいた、どうやら俺はその2人の息子の子孫らしい、そして日記にメッセージが書いてあった、


{魔法を渇望し、それを得ることが出来きた我が子孫へ、兄と私の意思を継ぐ者にこれを託す}


この一文はモローの最後の言葉に続く物だった、


どうやら俺はこれを託されるためにここに来たようだ、


【あらあらやっとたどりついたのねん】


頭の中に声が響く、


【これが貴方のルーツを知る旅だったのよね~、この鎧の所有権は正式にコージィになったからどんどんつかってちょうだいね♪】


【ってか俺この鎧に体が入らないんですけど、】


【そんな事は気合いでなんとかしてちょ~だい うふふ♪】


俺は思った、別に俺から次の人に渡せばいいんじゃね? ってことで一人その候補がここにいるんですよね、


「シロ-ネ君も魔法、使えるようになりたくは無いか?」


「...本当に可能なのでしょうか、?」 戸惑いながら返事をする、


「君ならできる!」 ってか俺どうやってもコレ着れないし、


俺は取り敢えず白い鎧とクレイモアをアイテムボックスに仕舞う、


「このコーナの霊廟は墓荒らしが来ると嫌だから入口を閉じるよ、一応入口付近にシローネの石碑を立てておくからそれが目印ね、」そう言って俺は入口を岩で覆った、


俺たちはセキ、ラン、セラ、シローネを連れてギルドに戻って来た、


「ドライゼさん、只今戻りました、」


「どうだ、何か分かったか?」


「はい、俺の遠い親戚が見つかりました、この子です」


「おお、まさしく髪の色が違うだけでミケーネそっくりじゃ、」ドライゼが言う


「おじいさんはミケーネとあったことが有るんですか?」シローネが問う


「うむ、その時もここのギルドマスターをしていたからな、」


「随分なお年なんですね」


「それでお前さんはこれからどうするのじゃ?」


「姉の所までコージィ様と共に行こうかと思います、」


「ドライゼさん、ちょいと相談なんだが、この辺りで魔法の使える臨月の方はいないですかね」


「移植手術か、」


「はい、今は簡単な方法も出来上がっておりますからまとめて20人の魔法使いが出来ます、」


「おお!そうなのか、儂のころはほれ、」と言いながら胸の傷跡を見せる、


「以前は手術をしてたんですが今はこれだけですよ」注射針を見せる、


「ほほ~これは便利な物ができたもんじゃの~」


「おう、そうじゃった、肝心の妊婦さんじゃったのう、居るぞ牛獣人の娘が、あとひと月程で出産予定日じゃ」


ではこの街で商売しながら待つとしましょうか、


「ドライゼさんご協力宜しくお願いいたします、それで初乳の移植作業ですが、このギルドでの料金表はどうなっているんでしょう?」


「何、料金表とな?、このギルドではその様なこと自体やっておらんからの~」


「え?魔法使いの拡散はやっていないんですか?」


「そうじゃのう、特にやっておらんのう」


どうやらこの地方では魔法を広めることをしてないようだった、ならば俺たちが拡散の努力させて頂きましょう、


「ドライゼさん、俺たちはテンシンのギルドで始めたことが有るんですよ、移植手術により魔法使いを増やしてより良き進化を目指していくことなんです、」その為に旅をしてるんですよ行商のついでに、」


「ほう、行商のついでにその様な事もやっておるのか、」


「はい、それで話は戻りますが牛獣人の娘さんとの事ですよね、」


「商売しませんか?このギルドで、」


「ふむ、話を聞かせてくれないか?」


「まずこのギルドで魔法使いになりたい人を募集します、女性最優先でね、理由は魔法使いを増やす事の出来るの女性だからですよ、それで今回牛獣人さんだから通常の人の倍の人数を魔法使いにする事が出来ます、40人ほどね」


「一度にそんなにもか、」


「魔法使い希望者から料金を貰い、牛獣人さんに初乳の代金を支払い、仲介するギルドが手数料を頂くと言うやり方なんですけどね、その時の魔法の先生がドライゼさんがやっていくって言うシステムなんですよ、料金はギルドにお任せしますよ、」


「ほう価格は儂らで決めても良いと?、」


「はい、これで魔法使いも増えるし、ギルドも優秀な人材が作れてギルドの会員さんも生存率が上がるし、なによりも移植手術事業は儲かりますよ」


「ふむ、人々が喜び益になると言う事か、よし試しにやってみるか、」


金額が決定した、魔法使いになりたい人男性金貨5枚女性は2枚、初乳提供者には金貨20枚進呈、残りはギルドへ入るけれど、アフターケアもその内に入っているのと、出産時の産婆さん代金もギルド持ちとなります、ここで支払いの出来ない女性の方が出ると思ったので、救済措置も考えられていた、初乳の前借で初乳を提供するときに金貨2枚を差し引くと言う物であった、


って事で魔導蟲の移植が終わるまでこの街で商いです、









続く

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