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 魔導蟲  作者: 七味とうがらし
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海辺の街

 俺たちは内陸での新鮮な魚介類の需要の多さを知り海辺の街へ仕入れに来てます、当然販売もやってますよ、


 ここは海辺の漁師町 地方都市ゴモラ 海産物が有名な街なんですよねここって、早速仕入れだって事でここは魚河岸ですよ、みんなで修行中です、何の修行かって? 当然魚の目利きにきまってるじゃないですか、行商人なんですからっ! 一寸テンション上がってます、


 この街に来た目的は行商人としてのレベルを上げる事なんですよ、魚の目利きは当然、さばき方もマスターしないとね、 魚って種類によってはさばき方が全然違うのもあるんだよね 


 それで今セキはここにいません、ここまでの道中魚屋のおっちゃんが魔物に襲われていたのを助けたのが縁でおっちゃんの店に丁稚奉公にいってます、ランはこの威勢のよさが気に入って魚河岸を見て話をしてたら魚屋のおっちゃん達に気に入られて仲良くなって飲み歩いてます、っで俺とセラは精神鍛錬をやってます、


 「さかなをたべ~ると~あたまがよくなる~♪」って歌って踊ってますトロ箱の上で、羞恥心に耐える精神訓練ですね、駅前で大声出して歌う新人訓練の連中と同じですよ


 最初は小声でもにょもにょやってたんだけど、何かが吹っ切れて別の扉を開いてしまったのかも知れません、この頃衣装に凝りだしてるんです、っで歌い終わると【兄ちゃんうまく歌えてたかな?】と満面の笑顔でやって来るんですよ、 この訓練やりすぎるとヤバいことになりそうなのでこの訓練を卒業ですね、


 って事で明日から滝行です、っでね この頃気になる事が有るんですよ、俺とセキが打合せして話しているとセラが頬を染めて凝視してくるんですよね、 一人でいるときは見向きもしないんだけどね、それが顕著だったのがこの間 俺が転んでケツ打った時に「セキ~ケツいて~」と言った瞬間こっちを見て「ヤオイana...」とか呟いてたんだよ、っでこの頃セラの荷物が増えてきてるんだよね、なんだかわからない薄い本を大量に所有しているようなんだ、俺のアイテムボックスに入れてやろうと言ったら拒否られるし、いったい何のことやら解らないが、修行だけはきっちりやってほしいもんですよ、


 今日もセラの滝行を見守っています、やることないから包丁の腕を上げる為【大根の桂むき】を練習している最中です、


「セラ昼飯にしよう」俺が問いかけるが一心不乱に何か呪文を唱えながら滝行を続けてましたよ、かなりいい状態でできているみたいですね、


 「兄ちゃんとセキはどっちが攻めでどっちが受けはんだろう~受けが兄ちゃんか?攻めセキか? 攻めが兄ちゃんなのか受けがセキなのか~ あ、いけな声に出てた」滝の音の方が大きいからきにしないでおこう♪


セラが気が付いたみたいで滝からこっちに向かってやってくる、


「昼飯にしよう、」俺がそう言いながらサンドイッチの入ったバスケットをアイテムボックスからを出し食事だ、


「セラさっき何か呪文の様な事をブツブツ言っていたようだが、なにを言ってたんだ?」


ヤバいさっきの言ってた呟ききこえちゃったのかな?と考えつつも 


「あれは精神集中するための呪文だよ~] と,ごまかしてみる


「そうか~ っで何て言ってたんだ?」


焦りながら「あ、それは...」しばし考えてから「阿耨多羅三藐三菩提って完全な悟りって意味で、心を落ち着かせるための呪文だよ」


「そうかそんな呪文があるのか、じゃあ次も頑張っていこうな」 水の化身にでもなるつもりだったのか?と考える


「うん兄ちゃん」 ひゃっほ~い乗り切った~



食べ終わってから一休みしてセラに次の修行を指示する、


基礎的な身体能力を上げる為の訓練だ、


「この崖を上るんだ」、そこは垂直に切り立った崖、20m位のところにオバ-ハングになってるゴールはその上だった、


「サポートは俺がしっかり受け持つからな、がんばれよ」


なんとか手足を伸ばして岩を掴んでいく、足もくぼみを捕えながら昇る、少しづつでも上っていく


「あっ!」岩を掴んだ右手が滑る、それと同時に左手も離れていく、ここ5m地点だ頭から落ちれば大変な事になる、両脇を支えられた感じで体をひねりなんとか足から着地する、その時後ろから気配を感じる、


「兄ちゃんずっと後ろでサポートしてくれてたんだ」


「ああ 飛行魔法でずっと浮いて見てるからな大丈夫だ安心しろ」


そう言って訓練を続ける


「兄ちゃんダメだもう岩を掴めないよ、」


「セラ、岩を掴むのではない、掴まえてもらうのだ、」何処のダイバダッタの台詞だよ、とノリツッコミ


「どこかの白髪の導師のお爺さんみたいなこと言わないでくださいよ~」


「じゃあ今日は此処までにしよう、明日も体力強化訓練ね、」


そう言って宿に戻っていく、


住み込みの丁稚奉公のセキを除き宿で夕食を食べる


「ラン何か収穫はあったか?」俺は問う


「ああ今日仲良くなったおっちゃんが明日漁に連れて行ってくれるって言ってたから船に乗って来るよ、なんでも魔物が出るとか言ってたからそいつの見学だな、」


「どんな魔物なんだ?」


「クラーケンとか言うやつだ」


「そいつは意外と有名な魔物だな、美味いのかな?」


「意外と美味いらしいよ」


「よし俺たちも船に乗せてもらって食材GETだぜ」


「じゃああした朝2時に出発な」


「マジかよ、じゃあ飯食い終わったらすぐに寝るか」


っで2時出発、大して眠れてないんだ、遠足前の子供状態だったから、


眠い目をこすりながら港に着いた、ランがおっちゃんの船を探す、船名が書いてあるからすぐに解った、【轟天号】と


何か強そうな名前だった、ドリルと冷凍光線は船に装備されてないようだ、


おっちゃんにランが挨拶し2名追加の旨を伝える、快く許可してもらい乗船する、


漁場に着くと鳥山を探す、魚の群れを狙って鳥が集まっている場所で釣ると爆釣するんだ


 夜も明け始めた頃鳥山を発見、おっちゃんが散水を始める、他の船員さんたちが次々と竿を取り出し疑似餌の付いた針を海に落とす、同時に魚がかかり引き上げる、引き上げて魚が船のデッキに当たるとそこで針が外れる、それを次々とこなしていく、カツオの一本釣りって奴だ、


 おっちゃんから竿渡されて俺たち3人も邪魔にならない場所で参加、釣れた魚はスロープを滑って船倉へ行くようになっている、


今日は大漁だなと言っていると船底に【ガコン】と衝撃が伝わってきた、それと同時に海中から触手が現れ船に巻きついてくる、船の長さは25m程あるがその船を下から包み込むような形で捕食しようとして来る、


 「クラーケンだ巻き付かれたら厄介だぞ、全員触手をたたっ切れ」 おっちゃんが叫ぶ


船のガンネルがピシピシと嫌な音を出す


 「ヤバいこのままだと圧潰するぞ」船員が焦りながら触手に銛を突き立て叫ぶ


咄嗟に「魔法でスタンさせるからみんな離れて」俺は叫びながら魔法で電撃を食らわせる


「バシン!」衝撃音が響く、力なくずるずると海中に落ちていく触手を俺は捕まえ引っ張る、


「おっちゃんこれ貰っていいか?」


「兄ちゃんが仕留めたんだ、それは兄ちゃんのもんだ」


「おっちゃんこれって売れるの?」


「おう!売れるぜ、いいこずかい稼ぎになる」


「ありがとおっちゃん」と言いながらアイテムボックスへ押し込んでいく、触手の長さを含めて20mのクラーケンだった、これってどうやって食うんだろと考えつつ帰港することになった、


港に戻り魚を水揚げしてから船の点検だ、ガンネル部の艤装品にひびが入っていたが船体自体は全く問題がなかったので明日も漁に出れるみたいだ


「やはり轟天号はすげえ船だな」おっちゃんが呟く、後ろにいた船大工の棟梁らしき老人が、


「この設計は大海龍に巻き付かれても少しは耐えられる設計になっとるからな、クラーケンごときなんともないわい」とんでもないことを言っていた、


 まさかマンダに巻かれて少しは耐えられるとは、どんな漁船だよとツッコミ入れたかったけどツッコんだら負けだと思ったのでツッコミ入れるのやめました、


 今日はセキが丁稚奉公の休養日を貰っているので久々にセキの料理だ、俺も当然手伝う、そして包丁の使い方切り身の目を見て覚えていく、刺身包丁は引きながら刃の長さを生かして切っていく、決して上から押しつぶす様な切り方はしないんだ、押しつぶすとそこから旨みが逃げるからだと言ってた、セキと刺身の話で盛り上がる、


 刺身は新鮮な物が一番おいしいと言われているようだがそうでもないらしい、肉と同じで熟成した刺身も美味いとの事、ただし白身の魚に限るらしいけどね、あと当然生魚だから注意しなければまらない項目もたくさんあるんだね、そんな話をしながら調理完成だ、刺身の盛り合わせと潮汁サザエのつぼ焼き、茶碗蒸し、カツオのなめろうを夕飯で当然酒もありますね、全員揃ったところで「「「いただきます」」」


まったりしながらセキにクラーケンの話をしたら調理してみたいとの事だったのでセキのアイテムボックスに移動させる、


そのやり取りをセラが凝視していたのはスルーしたけどね、しばらくはセラの修行の日々ですよ、










続く

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