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 魔導蟲  作者: 七味とうがらし
14/36

夢を見たんだ、

 翌日オリーブ農園でオリーブオイルを3樽300リットル買い付けた、そのまま更に南下して海を渡る、白く綺麗な植物が有った、近くの街に寄って市場を覗いたらその実が売られていた、それはバニラと呼ばれていた、これは香料として使われてるようだ、バニラ豆の鞘ごと発酵&乾燥を繰り返すと強く香ってくるそうだ、これも買い付けた、


 目的の胡椒も見つけた、俺食べるだけでよく知らなかったんだけど、成熟度合いと加工方法の違いで呼び名が変っていると言う事だった、同じ植物だったんだね、黒コショウも白コショウも青コショウも赤コショウも、当然大量に仕入れましたよ、


 あとカカオの実の買い付けをして来た、食材が豊富なので商売のネタには困らない、途中で前に買い付けたものを販売し利益を上げていく、その利益で更に買い付け、利益が雪だるま式に増えていきますよ、


 そんな旅を続けて早半年、ついにマレー、カイ、ランは夢を見たんだ、男だか女だかわからない中性的な人が出てきた、とても美しい羽衣を纏って夢に現れたその人は、美しい声と素晴らしいプロポ-ション鍛え上げられた筋肉!筋肉?うっすら髭剃り跡が青っぽくなって顎が割れていた 意思の強さを表しているような感じだ、


3人とも「「「チェンジで!」」」と夢の中で叫んでいたらしい、



 翌朝俺は3人から夢を見たと報告を受ける、


 「みんなよく頑張りましたね、これで魔法が使えるようになってるはずだから」俺はそう言うと見本でファイアを使い爪の先に火を灯して見せる、それをイメージさせると全員出来るようになった、


更に1か月魔法の訓練を重ねGODさんとのシンクロ率は40%まで来ていた、その間

「魔法はイメージだからね」と言いながら、ある時は火山見学、またある時は雷雨や暴風雨体験をし大きな滝の所に行っては滝の水流で穴が開く巨大な石を見たり、また底なし沼体験をしてみたりとより強力な魔法をイメージするトレーニングで今回の旅の目的を果たした


 魔物の群れにファイアバレットを打ち込み追い込むマレー、その先には巨大な泥沼がある、ランが魔法で作り上げた泥の沼だ、その沼に足を取られた魔物達が次々にカイの作る#鎌鼬__かまいたち__#により首が飛んでいく、そして3人で討伐部位を拾い集める、


「この位使えれば十分じゃないかな」俺は3人にそう言う、離れていても夢で連絡が出来るから心配もないし、この場でパーティーを解散する旨を伝えた、


「マレーとカイはギルドに戻るのか?」ランが問う、


「ああ、俺たちはデイとあの町が好きだからな、それに後進の育成をして良き進化に導くのも俺たちの役目だからな」


「ランも戻るんだろ?」カイが問う、


「オレは...冒険を続けてえんだ、まだ美味い酒がほかにもあるかもしれねーからな、」


そういいながら樽を三つ出す、全員アイテムボックスが使えるようになっているんだ、


「これを爺さんに持って行ってやってくれねーか?」そう言いながら樽に説明書きを書いていく


1樽目は【アブサン度数60 ちょっと火が付きやすいから注意】

2樽目は【ストロー度数80 ラム酒 火気厳禁 注意】

3樽目は【ココロコ度数96 サトウキビ酒 危険物火気厳禁】


「アイテムボックスから出したら火気厳禁だ、酒の炎は色が見えにくいから いつの間にか火が付いていて厄介な事になるからな」


「マジ危険物じゃねーかよ!」カイが突っ込む、


「爺さんにはくれぐれも仕事中に飲むなと言っておいてくれ、家は鍛冶屋だからな、火が付いたらやべえ事になっちまうからな」


「そりゃそうだ ハハハ」 力なくマレーが笑っていた、


「じゃあランは俺たちと行商しながら美味い酒を探す旅に行くんだな?」俺は最終意思確認を行う、


「ああ、宜しく頼むぜリーダー」


「おう、美味い酒探しに行くぞ」


「マレー、カイ、デイに宜しく言っておいてくれ、今度は北に向かって行こうと思ってるとね」


「マレーこれをママとデイ叔父さんにお土産でもっていって」


セキがめずらしい食材を調理したものを樽に詰めてとっておいたらしい、アイテムボックスは一旦入れるとその状態のまま保存されるから何時でも新鮮出来立ての状態なんだよね、


「確かに預かったよ、ちゃんと渡してくるからな、」


そう言って二人は全速力体型を取る 獣化だ、この獣化した状態なら巡航速度で120km/hで移動できる


「「じゃあまたな」」言ったと思ったらもうはるか彼方に消えていった、


「さて俺たちも行くか!」商材探しながら北を目指して移動だ、



 そのころテンシンの街では、


「うおおおおおおおおおおおおおお 魔法だ~」


「まっほうのマンボでハ~ッウッ♪まっほうのマンボ~♪まほうのまちは~い~いな ウッ!」


爪の先に火を灯しながらくまみみの巨漢のおっさんが歌って踊りまわってるよ、

そんな姿を見てミンメイさんが


「ええ~いうっとおしい!」と言いながら頭から大量の水魔法を掛けられていました


「ギルドマスターなんだから どっしり構えていられないんですか?」


「怒られた、ううっミンメイひどいよ、でも嬉しかったんだよ、俺絶対に魔法が使えないものだと諦めていたんだけど、」


「こうやって魔法が使えるようになるなんて」爪に火を灯すと


「うおおおおおおおおおおおおおお 魔法だ~」


「まっほうのマンボでハ~ッウッ♪まっほうのマンボ~♪まほうのまちは~い~いな ウッ!」


又水魔法が掛けられる、これで今日4回目らしい、


それからひと月をちょっと過ぎたころに街に虎と狼がやって来た、その2頭がギルドに入っていく、


「ダイ、今戻った、俺だマレーだ、」そう叫ぶとカイが


「更衣室かりるぞ~」と言って更衣室に入っていく


変身するのはいいがそのたびに服がボロボロになるから服を脱いでからの変身するんだけどね、 街中で変身を解除するわけにはいかね~しな~と言いながらアイテムボックスから服と装備を取り出す、


「よう お疲れさんどうだったコージィとの旅は、」そう言いながらデイがやって来る、


「いや~面白かった、いい旅だったよ、あとこれセキからデイとママにだってよ、」そう言って樽を出す、


「なんだ,お前もうアイテムボックスが使えるのかここじゃまだ誰も使えてないんだぞ、」


「そうか、俺たちかなり無理してたからな、そこでだ、コージィから提案が有ったんだ、ここで魔法の使い方と強化のやり方を教える学校を作ろうと思うんだ、より良き進化の為にね」


「そうか、ありがたいことだ,是非ともお願いしたい、」


「俺たちの街が栄えていく為に力を使っていく、そんなのは当たり前の事だよ、俺とカイとミンメイはデイあんたとこの街に救われたようなもんだからな、」


 ガキの頃俺たちの村が魔物に襲われ生き残ったのは俺とカイそれにミンメイの3人だけになっちまった、その時魔物を屠り俺たちを保護してくれたのがデイ達のパーティーとこの街の冒険者ギルドだった、それからは街の人たちから仕事を貰いそれで生きていく事への希望を貰ったんだ、だから次は俺たちが希望を与えられる存在になりたいんだよ、その良い連鎖を作ってここに来ればみんな希望が見える、そんな街を俺たちは作りたいんだ、


「よろしく頼むよ、若いお前たちが明確なビジョンをもってこの街をより良き街にしていってくれ」





ここはテンシンの街のギルド新魔法使いたちを集めて講義している男が二人、マレーとカイだ


「魔法はイメージを増幅させたものと思ってくれてもいい、そこで質問だ、水で岩石を切る、こんな事出来ると思うか?誰もそのような事、見たことも聞いた事も無いよな、その固定概念が魔法を妨げる原因なんだ、【出来るわけがない】この言葉が全ての魔法を使えなくしてしまうんだよ」マレーが言う、


「どこまで自分を信じることが出来るか、それが今の君たちの課題なんだよ、その為に実際に何度も水で岩石が切れるという現象を見ることにより君たちの中の常識を叩き壊すことができるんだ、魔法は自分の可能性を信じて疑わない事それが基本であり奥義でもあるんだ、」と、カイが言う


「じゃあ早速採掘場に移動しましょう、10km先の採掘場にて15分後に開始しますから遅れないように、では解散」


生徒たちはみんな勢いよく飛び出していった、


「カイ、また妊婦さん見つかったようだな」


「ああ牛獣人の奥さんな、また40名ほどいけそうだな」


「マレー俺思うんだけどさ、お世話になったジョンさんも次の移植に入れたいと思うんだ」


「ああそうだな、俺たちを瓦礫の中から直接救い出してくれた人だからな、ママさんに連絡してもらって呼んでもらおうか、」


「協会の資金もかなり集まって来たし料金も見直してこの街おこしビジネスを広めていこうぜ、少しでも街の為に利益を上げて豊かにしていこう」


「そうだな、その為にも今回のモデルケース成功させような、


「おう、 それはいいんだが俺たちもそろそろ行かないとな」


二人とも表に出て一気に加速 生徒たち全員を抜かして一番で採掘場へ


「眼帯を付けた最後の子が来ましたね、時間内に到着したのですぐに始めます」


「魔法はイメージですそのイメージをつかむために詠唱するとより明確にイメージが出来る場合もあるので各々試してみるのも良いでしょう」マレーが言う


「では実際に切っていきますからよく見てください」カイの実演だ


ピシ――ッ ピシ――ッ 細い水の刃が岩石を切り刻んでで行く


「これがウオーターカッターです、コツは細く早くを心がけてみて下い、」


生徒達を見回りながらアドバイスしていく、


 なんだか左腕に包帯を巻いて眼帯をした13~14歳くらいの少女がぶつぶつ詠唱を唱えながら変なポーズとって水ふきだしてますよ、あ、やばいこれ、痛い子だよ、でもとりあえずアドバイスしておくか、


「詠唱とポージングに気を取られすぎて集中できていないようだね、一回心を無にして直立不動の無詠唱でやってごらんなさい」


「ハイ師匠!」 ピシ――ッ ピシ――ッ


「師匠出来ました!有難う御座います」


うう~ん この子ってば素質は有るんだけど形に惑わされて精神集中出来ないようだね、もしもギルドの依頼で討伐があったら必ずシッカリした子のいるパーティ―組ませないとな、と結構気苦労も有るんだよな


「カイ師匠!爆炎魔法はまだ教えて頂けないのでしょうか?」


「サリー君だったね、カリキュラム通りに進んでいるからそれは最後の方だね、今は基礎をしっかりやっておきなさい、それが奥義に繋がりますからね、」


「奥義...」と言って頬を染めあらぬ方向を凝視していましたよこの子ってば


「はい皆さんどうですか?切れない人はいますか?」


「いないようですね、全員なんとかイメージは掴めたようですね、もしすぐにイメージが掴めなくなったら何度でも聞いてください、それは貴方達の生存率に大きく影響するからね、聞くのは決して恥なんかじゃありません、むしろ聞かない方が恥だと心得てください」カイが今日の講義を纏める、


「では本日は現地解散です、お疲れさまでした」


「「「「「「有難う御座いました!」」」」」」


現地解散で皆帰っていくが自習をする人が数人残っている、こんな人たちをフォローするのも俺たちの役目だ、


「今日は俺が残るよ、マレーは先に帰って大丈夫だ」と、カイが言う


「おう、任せた、先に行く、ママさんにジョンさんの事伝えておくよ」 そう言って帰っていった、


 俺は残っている受講生のアドバイスをしながら見ている、そこに何だか変なポージングして詠唱してる子がいるんだけど、とりあえず目を合わせないようにしていたんだが、


「カイ師匠!このポーズはどうでしょう?なんかカッコよくないですか?」


うわ~サリーちゃんだよ、ここはやり過ごすためのスルースキル発動!


しかしそのスルースキルを完全打破し目の前に来た、


「師匠!見てくださいこのポージング!」


「あ~いいんじゃないのかな」俺は気のない生返事で答える、すると」


「これではまだ足りないと言う事なんですね」


おいおい変な所だけ察しがいいのかよ、と思いながら見ていると、色々なポーズをとってくる、いい加減疲れたのでアイテムボックスから一本の【根性】と焼き印の入ったトンファーを出し軽く振り回して、


「これは俺の師匠から受け継いだものだ(嘘)、俺の意思を継ぐ者にこれを、と言って渡されたものだ(大嘘)そして使い方はこうだ!」 といって最後にトンファーを相手に当てるポーズで止める、


「おお~これが師匠の師匠から受け継がれてる伝説の摩道具、ここから魔力を相手に放出するんですね、早速やってみます」


無駄に振り回してからピタッとポーズを決める、すると前方の岩山が綺麗に切断されました、ここで思いましたよ、信じる力ってすごいんだなと、


「師匠有難う御座います、これほどの魔道具を私に託していただいたこと、ご期待に添えるようこれからも精進いたします」


なんだかわからないけど夜店で買ったおもちゃの武具が伝説の摩道具になったみたいだが、受講生の力になればいいや、とその時は軽く考えていたんだけど後にあんなことになるとは思わなかった、












続く、

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