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 魔導蟲  作者: 七味とうがらし
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旅へ

 セキの作った晩餐を皆で堪能した、


「セキの料理はどれも美味しいな、定食屋やったら繁盛するぞこの味は」俺がそう言うと


「本当に、この料理が明日から食べられなくなるのは残念ね」ママが言う


しばし歓談の後ダイが俺に頼みごとをしてきた、


「コージィ一つ頼みが有るんだがいいか?」


「何だい、旅の土産物のリクエストかい?」冗談交じりに返答


「もしも旅の途中で他の2人の息子にあったら、一旦帰ってくるように言ってくれないか?」


「ああ、そうだな、魔法を使えるようにしてやりたいんだな?」俺は言う


「その通りだ、魔法が使えれば生存確率が上がるからな、名前はサキとシキだ、」


俺は思った「スキって名前の子供はいないのか?」冗談半分に聞いてみた


「スキは3年前に森で...」ダイが答える


「すまない悪いこと聞いたみたいだ、」 やはりこの世界は過酷なのだと改めて認識する、


そしてちょっと暗い気持ちで就寝する、




 セキを冒険者登録しにギルドまで来ました、ギルドカードを作る為です、身分を証明する公的なカードだしね、必要最低限なものの一つだ、


 ここのギルドで登録すると記念品が貰えるらしい、Dランク初心者は白帯をCランクに上がると緑帯Bランクで茶帯 Aランクになれば黒帯が貰えるらしい、ちなみにSランクは紅白帯でSSランクは赤帯だそうだ、




セキはニッコニコしながら帯を巻いてる、欲しがっていたハルバートは、ダイに「おまえはもう少し体術が上達するまでこれでやれ」と言われて今は俺のアイテムBOXに入れたままになっている


魔導蟲を移植してからもう半年少々経っているし、まあ実力もある、十分いけるでしょ、


旅に必要な装備もそろったし、出発前に知り合いに挨拶を済ませ養蜂場に戻る、


「皆さんお世話になりました、出発します、3~4年くらいで戻る予定ですのでそれまでセキを預かります」


「宜しく頼みます」頭を深々と下げてモーリャ一家が挨拶をする


セキは涙をいっぱいためながら無言で挨拶をする、きっと今声を出して挨拶するとグダグダになる気がするんだろうな、と思ったので俺も無言でセキを旅路に促す、


セキは飛行魔法が使えない、なので徒歩での旅であるが、身体強化が使えるので馬とか馬車の乗り物は不要である、普通の熊で時速50km/hの速度が出る、それを獣人が身体強化をかけると最高速度は100km/hを超える、俺は80km/hが限界みたいだ、なので50km/h位の速度で進んでいく、


 しばらく行くと海に出た、ここから船を使って行こうかと思ったが、セキに実験してもらう事に、


「セキお前水の上はしれるか?」俺は問う


セキ無言で海に向かって走り出す、がしばらくは走れたんだが段々沈んでくる、最後は泳いで帰って来た、


「コージィだんだん沈んできちゃうよ」ちょっと情けない声で呟く、


「今度は獣化してみたらどうだ?」俺はアドバイスしてみる、


「うん!いってみる」水しぶきの塊が水上を凄い速度で移動していく、


楽しそうに戻って来た、セキが一言「これならいけるよ」


「対岸まで50km程だから30分もあれば付けるだろうから昼飯食って休憩してから行こう」


俺はそう言うとセキが愛用の調理器具を取り出す、食材は俺が保存しているゴブ肉だ、肉を薄くスライスしはじめるセキ、 


 「その肉の切り方はしゃぶしゃぶにするのか?」


「うん、そこの鍋に水汲んできて沸かしておいてね」


「ああ、わかった、山菜も集めてくるから下準備宜しく」といって俺は水と山菜を求めて山に入る、


葉物野菜はある程度アイテムボックスにあるからそれを使う事を考える、俺の目的はキノコだ、マイタケを探してミズナラの大木を目指す、この辺りは食材が豊富だ、すぐに見つかった、ちょっと多めにアイテムボックスへ入れておこう、ってかなり収穫できたよ。


 セキの元に戻るともう下準備はすっかり終わっていた、流石セキ手際が良いな、と思いつつ食材のマイタケと野菜を出す、小鉢にはポン酢とゴマだれの2種類、ゴブ肉の薄切りをサッと湯に潜らせてほんのり色が変わったところでタレに付けて食べる、美味しく頂きました、


 食後軽く休んでから海を越える、セキは水上走破で俺は飛行魔法での移動だ、30分ほどで到着、

半魚人いました、ダッシュで逃げている、こいつら魚が主食なので人に対しては襲ってこないんだ、


 もとはこいつら陸にいたゴブリンが進化したらしいんだけどね、泳ぎが早くなるように水の抵抗を軽減させる為口が尖って嘴状に手足の指の間には皮の膜がある、呼吸は肺呼吸だけど30分くらい水中で活動出来るんだ、あ、ちなみに内陸にもこいつら半魚人の亜種がいるんだ、カッパと呼ばれてるんだね、


 半魚人をスルーして内陸へ、地図を見ながら街を探すために飛行魔法で偵察すると海岸からかなり奥地に街が有った、今日はそこまでいって宿を探すことにした、


街までの道中ゴブリン、オークが出たので食材の調達が楽になった、探して捕まえるのと向こうからやってきてくれるのでは労力がちがうからね~


ゴブリン4頭とオーク2頭を仕留め血抜きを終わらせてからアイテムボックスへ入れる、食材調達しながら移動だね、食材があればその地方の金に換金できるから資金調達作業でもある、


 早速肉屋を見つけて換金しようと思い店主と交渉


「肉を売りたいんだが買取れよ!」俺は珍しく高圧的な態度で店主に言う、


 この国の連中の情報は伝わってきている、悪名高い最優秀民族同盟アルカニダの本拠地のある所だ。


 だからこの国に対するマニュアルってのがある位なんだ、高圧的な態度の相手にはへりくだり、自分より下だとみれば逆に高圧的な態度とすぐに謝罪と賠償を求めると言う性質が有るとの事、あとこの国には詐欺と嘘が蔓延しているから絶対に信じてはいけないと言う注意書きもあった、要注意の国だ。


 俺たちは肉を売り宿を取ってから酒飲んで寝た、まあこの街は通過するだけで何をしようとも思わない、そのままスルーの方向で早朝出立だ、


 朝食が出たんだがとにかく真っ赤な朝食だった、一口食べて即退場してきた、味がなくただ辛いだけのものだったからだ、セキの作る飯が美味すぎる為なのかと思いセキに聞いてみる 「あれ料理じゃないエサだよ」と言っていた、


 気を取り直して全力でこの地を後にした。





続く...


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