表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/7

04.エマの実力とライの実力

僕たちは、街の外に出ていた。


モンスターを倒すために。


どうやら、エマはお金がなくなったらしく、モンスターを、倒してそのモンスターの持ち物や爪、牙などを売り、お金を稼ぐつもりらしい。


この世界には、モンスターを倒して、お金を稼ぐ、いわゆる冒険者がいる。


つまり、エマは学園の生徒でありながら、冒険者だったのだ。


びっくりだよ。


エマが冒険者なんて。


だが、モンスターとなかなか出会わない。


「エマ。全然モンスターに会わないよ。」


「そうだね。仕方ない。少し遠いけど、ダンジョンに行こう。」


「ダンジョン?」


「うん。ダンジョンには、モンスターがたくさん生まれるんだよ。」


「えっ?怖っ。こんなとこ行かなくても。」


「大丈夫。大丈夫。何かあれば、私が守るから。」


「?」


僕は何かがおかしいと思いながら、エマの頭に乗り、ダンジョンに向かった。


ダンジョンにはモンスターがたくさんいた。


ゴブリンやリザードマン、それにミノタウロスなどの、大型モンスターがいた。


でも、 エマは余裕でモンスターを倒していた。


「エマって、才能ないんじゃないの?」


「ないよ。魔物使いの才能はね。」


えっ。


もしかして、それだけ。


「エマって冒険者として、どれくらい強いの?」


「うーん。そうだな。冒険者にはレベルがあってね、今一番強い人はレベル9で、私はレベル8。」


「本当に?」


「本当だよ。私、個人としてなら、学園の中で1番強いよ。」


「それなら、ルイーズさんより、強いということ?」


「うん。個人戦ならね。」


「それならどうして、魔物使いになろうとするの?」


「私が、小さい時にモンスターに殺されかけた時、魔物使いの人が助けてくれたの。だから、私も魔物使いになりたいんだ。」


「そうなんだ。へー。」


「そうなんだ。それでいつか、お礼がしたいの。だから、一流の魔物使いになりたいの。」


そうだったんだ。


エマには、お礼がしたい人がいるから、一流の魔物使いになりたいのか。


それなら、僕が今、すべき事は。


エマが倒した、モンスターの一部を取り込む事。


それから、エマはたくさんのモンスターを倒し、僕はエマが倒した、モンスターの一部を取り込み続けた。


そして、家に帰り、ご飯を食べ、お風呂に入り、寝た。


それで、朝が来て、僕は起こされた。


「ライ。今日は、ライの力を確かめる日だよ。」


「そんなの、聞いてないよ。」


「え、そうだっけ、でも今言ったよ。」


今日は、僕の力を確かめる日。


僕、絶対弱いよ。


そして、僕たちは学園に行ったのはいいのだが。


なぜか、僕はとても人気だった。


抱きしめられたり、つねられたり、伸ばされたり、たくさんいじられた。


この時、僕はいじられキャラというポジションを手に入れた。


それから少しして、先生がきた。


「今日は、契約モンスターとの相性、そしてモンスターの能力、レベルなどを測る。呼ばれたら、来るように。」


それからたくさんの人が呼ばれ、戻ってきた人は、喜んでいたり、悲しんでいたりした。


そして、ついに僕たちだ。


「失礼します。エマ・シルヴィ。そして、スライムのライです。」


「契約者、エマ。そして契約モンスター、ライ。今からあなたたちの相性を確かめます。それでは、この装置に乗ってください。」


「はい。」


僕たちは乗った。


そして、その結果は。


「あなたたちの、相性は過去最高です。あなたたちは、いつ出会ったんですか?」


「2日前です。」


「2日前ですか。それではどのような形で出会ったんですか?」


「私は、モンスターと契約しようと街を出て、しばらく、歩いてたら、この子、ライが倒れてたんです。それで、私はライと契約し、契約し終わった後に、ライが目覚めました。これが、私たちの出会いです。」


僕、倒れてたんだ。


知らなかった。


「そうですか。分かりました。それでは最後にあなたの契約モンスターの能力を調べます。ライさん、こちらの装置に乗ってください。」


しばらくすると、


「なんですか。この数値はスライムがこんな数値出せるわけがありません。ライさんあなた本当にスライムですか。」


「スライムです。」


逆に何と間違えるんですか。


一人でつっこんでたら、先生がエマに数値を書いた紙を渡していた。


「戻っていいですよ。」


「はい。失礼しました。」


僕たちは元いた教室に戻った。


そしたら、たくさんの人が


「ライちゃんのデータ見せてくれない。」


と言ってきた。


そして、エマは困ったように


「はい。」 と渡した。


何で渡すの。


それからすると、エマに一人の女子生徒が、どうしたら、こんなに強くなれるの?


「わからない。」と言った。


僕もまだ見てないんだけど。


と心の中で言った直後、僕に視線が集まった。


あれ、どうして皆、僕の方見るの?


「どうして、喋れるの?」


どうやら、僕は心の中で喋ったつもりが口に出していたらしい。


そこからは、僕の取り合いだった。


エマは友達が出来たのか、話していた。


よかったね、エマ。友達ができて。


その時、学園の上層部では、


「スライムなのに、過去最大の能力値です。これは、どうすれば、よいのでしょうか。」


「ふむ、今は放っておきなさい。」


「はい。失礼します。学園長。


「最強のスライムと、レベル8の冒険者のコンビか。面白い。」



「エマ。僕のレベルとか教えてくれないかな。」


「いいよ。はい。」


僕は紙を渡された。


本当は読めない文字なのに、わかる。


これは、エマと契約したからかな。


まぁ、いいや。


僕は紙を詳しく見た。


僕の能力値おかしくない。


ライ 契約者 エマ・シルヴィ

契約者との相性 100

レベル9 攻撃 999 防御 999 素早さ 999

魔力 999魔防 999 魔攻 999

【スキル】能力吸収











評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ